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「お祭りなんて大嫌いよ。うるさいんだもの。あんなに人がアリのようにうじゃうじゃいるなんて、吐き気が止まらないわ」
「とか言って、めっちゃ行く気満々じゃねぇか」
Aは、髪を結び、浴衣姿のめっちゃルンルン気分。
「うるさいわねぇ。早くお祭りに行きましょう。りんご飴が売り切れてしまうわ」
「はいはい......」
お祭りだーうわーい。
予想以上に人がいる。はぐれないようにしなきゃ......。
──あれ。
「もうAとはぐれちゃった!?Aー!」
さっきまで隣にいたAがいなくなっている。
俺は、全力でAを探す。
「どこだー!Aー!」
「うるさいわね。私はここにいるわよ」
予想以上に早く見つかった。
「ん、スポット。ここ、1番花火が見えやすい場所なのよ。取られないように急いで来たの」
「そ、そっか......」
「じゃあ、一ノ瀬くん。花火見ましょうか」
「あぁ。あ、それと──」
「花火より、一ノ瀬くんの方が綺麗よ」
名台詞を取られたが、悔いなし。
俺は嬉しくなって素数を数えてシャトルランをした。
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作者名:あああああ | 作成日時:2018年12月25日 13時