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「スイーツ食べ放題って、女の子にとってはいい言葉に聞こえるけど、最悪な言葉にも聞こえるのよ。なぜなら、太るからよ」
ペラペラと話しながら、スイーツを選んでいる。
「太るって......お前は細すぎるから、もっと太れ」
「嫌よ。私、体重14キロ目指すんだから」
「それは普通に病気だぞ!?」
「ま、それは冗談よ。早く選びなさい。お腹が空いたわ」
「はいはい......」
「はいは50回よ」
「えぇ!?」
俺は、シュークリームとショートケーキ、チーズケーキとあとなんか色々を選んだ。
Aは......クレープだけだった。
「A、クレープだけだけど、足りるの?」
「大丈夫よ。一ノ瀬くんのを貰うから」
えぇ......。
とりあえず席につかなきゃ始まらない。
俺達は席に座った。
「一ノ瀬くんのチーズケーキ、もーらい」
Aは、すぐさま俺のチーズケーキを1口食べた。
「美味しいわね。ねえ、一ノ瀬くん」
「ん?」
「はい、あーん」
な、なな、なー!?
Aが、あーんだと!?
俺は表情筋という表情筋をゆるゆるにして、クレープをかぶりつこう──とした。
クレープはひょいっとかわされ、Aが自分で食べてしまった。
「んー、美味しい」
「あ、あの......あーんは......」
「あぁ、一ノ瀬くんのアホ面、面白かったわよ」
う、うぅ......騙された!
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作者名:あああああ | 作成日時:2018年12月25日 13時