Full of love

Merry Christmas ー紫廉 ページ28

永side



放課後、俺は2つ上の先輩を教室で待っていた



なかなか来ない先輩。だからといって、先に帰るのは絶対にあり得ない



でもやることが無い俺はスマホを開いた



待受には、今待っている先輩の写真



そして”12月25日”と画面に書かれていた



クリスマスかぁ、、なんて呑気に考えてれば先輩が来た



「廉ー？いる？」



いつものハスキーな声で俺の名前を呼ぶ先輩



「紫耀先輩、！遅いー、」



と言いながら廊下に出れば、ずっと待っていた先輩がいた



「ごめんごめん、行く途中に色々な女の子に話しかけられちゃってさ」

「そう、、なんや、」



紫耀先輩は学校で一番モテる人



そりゃ、可愛い女の子がいっぱい周りに集まってくる



「でも、全部断ってきたよ」

「え、でも…それって俺のためよね、、そんな…ええのに」



やっぱり紫耀先輩には可愛い女の子がお似合いやなと



一度考えたら止まらんくなってしまったネガティブな思考



「ねぇ、廉」



なんやろう、もしかして俺のめんどくささに気付いてもうた？



次の言葉は”別れよう”だったりして…



そんなん無理やて、、泣いてまう…



「俺さ、クリスマスは絶対に俺の中で世界一可愛い廉と過ごすって決めてるんだよ」



”ね？”と優しく微笑むせんぱ、、いや…恋人。



その笑顔一つで俺の不安は全て吹き飛んでしまう



じゃあ、一個だけわがまま言ってもええよね…？



「じゃあ、今からはその笑顔独り占めさせて…？」

「いいよ、その可愛い願い事、紫耀サンタが叶えてあげる」

「なんやねん、紫耀サンタって」

「俺のことー！」

「知っとる、早よ行くで」



恋人の手を握って駆け出した数分前…



俺の元に、俺の中で世界一かっこいいサンタさんが来てくれました


end

※次のお話で、リクエストのお話を書かせていただきます

※来年のクリスマスも紫耀と廉、そして岸さんジンくん、海ちゃんいわちが笑って過ごせてますように…。
クリスマスのお話全然考えてなくて、完全に見切り発車です、、
なので可笑しいところが沢山あります。
でもとにかくクリスマス中に投稿出来て良かった☜(独り言)

Jealous Ren-kun　ー紫廉　※request story→←．

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