Full of love

Jealous Ren-kun　ー紫廉　※request story ページ29

平side



「紫耀！ジュース買って！」

「えぇ…昨日買ってあげたばかりじゃん」

「お願い！」

「もう、しょうがないなぁ」



俺が海人に甘くするたびに突き刺さる視線



視線を感じる方に向けばやっぱり彼だった



“え、俺は？置いていくん？”とでも言いたそうな目で見つめてくる彼



本当は可愛すぎて今すぐにでも抱きつきたいけど我慢して話しかけた



「廉？どうしたの？」

「…別に、なんでも」

「そっか、」



彼がツンツンしていることは知っている



けど、それが可愛くて仕方ない自分の気持ちも知っている



だから、海人を甘やかすのはまだまだ続けていこうかな



なんて考えながら海人と一緒に自動販売機へと向かった







永side



今日も2人して楽屋を出ていく



最近、紫耀が海人に更に甘くなってその度に嫉妬している



俺が素直になれば済む話やけど、それは何故か無理な気がした



でも、だからといってさすがに我慢の限界がきていて



明日こそ絶対に素直になろうと決意した今日やった







紫side



「ねね、！ここ！ここ行こ！紫耀」

「良いけど、」

「やったぁー！紫耀の奢りだ！」

「勝手に決めんなって、いいけどさ」

「やった！この日に行こうね？絶対ね！」

「分かった、分かった」



今日も突き刺さる視線



でも、今日は少し違かった



何かを決意したような目をしている廉



俺は何故か廉から目が離せなかった



数分見つめてれば廉が俺に近づいてきて



ソファーに座っていた俺を押し倒した



「れ、廉、、？」



いつもツンツンしている廉がこうして積極的になるのは珍しく少し嬉しかった



「嫉妬しとる」



“はい、知ってます”なんて言える訳も無く



「そっか、ごめん」



と、謝った



「ええよ、けど…ずっと、そばにおって？」

「っ…！」



寂しげにお願いする廉にもちろん断るなんて選択肢は無かった



「いいよ、ずっとそばにいてあげる」



そう言いながら廉の体を起こして膝の上に座らせた



「れん……」



廉の目を見てキスをおねだりすれば廉の顔が近づいてきた



その瞬間目を閉じて廉のキスを待っていれば廉の柔らかい唇の感触が…



来なかった。



目を開ければ廉がスマホを俺に向けて、動画を撮られていた



「廉、なんで撮ってるのー」

「紫耀のキス顔バッチリ撮ったわ！」

「ねぇなんでなんで？キスしてよー！」

「紫耀、わざと海人に甘くしてたやろ」

「うっ……」



バレてたか…

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