Full of love

Black ー紫廉 ページ18

Sho Kurosaki…con man

Ren Nagase…university student＆？？？


永side


ﾆｬｰ


大学からの帰り道、黒いネコに会った



「どうしたん、ネコちゃん」



ここのアパートから出てきたから誰かの飼いネコやな


と、勝手に結論づけた俺



じゃあどうしようと考えていればちょうどよく



「クロ〜？」



と、聞きなれたハスキーな声が聞こえた



もしかしてとは思ったが気にしないことにした



そういや、このネコの名前クロって言うんや



「ネコちゃん、名前呼ばれてるで」



ﾆｬｰ



鳴き声が聞こえたのか



バタバタと走ってくる音がする



「え、俺どないしよ…」



逃げたほうがいいか、いた方がいいのか



そんなこと考えている暇もなく足音は俺の前で止まった



「…君は？」



と、俺に質問を投げかけられ頭を上げた



「俺は、…」



素直に質問に答えようと思ったが出来んかった



やって、やっぱりあいつやったから



「ネコが出てきたんで飼い主にどうやって返そうか迷ってたんです…ですが大丈夫そうっすね」

「そうなんだ、ありがとう」



と、言われネコを抱っこしそいつに返そうと思ったら



「あ、危ないで…」



暴れはじめてもうた



「あれ、いつもはこんなんじゃないんだけど、、」



“ごめんね〜”と言いながら俺からネコを引き取ろうとするが



「落ちてまうで…」



さらに暴れはじめてもうた



「下ろせばええんすかね」



と言いネコを下ろせばそいつの元へ



とはいかず、俺の後ろへと隠れてしまった



「ちょっ、、俺んとこやないやろ」

「あぁ〜ほんとごめんね」

「いや、別に、、」



でもどないしよ、、



「あ、部屋の中まで俺連れて行きますか？」



我ながらいい提案したなと思った



でも、あいつの顔が一瞬だけ曇った



やっぱり、そーゆう仕事してるもんな



やっぱ無理か



と、思っていたがあいつから出た言葉は意外にも



「じゃーお願いしようかな」



と、了承の言葉やった






「失礼します」



ネコを抱っこして、アパートの2階の端っこにある部屋に案内された



「クロ、そこのキャットタワーのところら辺に下ろして」



キャットタワー、あ、これか



「じゃ、失礼しました」



とりあえず、こいつの家は知れたし今日は大人しく帰ろうと玄関に向かえば



ネコもついてきてしまう



「君のこと気に入ったみたい」

「は、はぁ…」

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掛け持ち作品の方で投稿していたお話です😶

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