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そしてなんだかんだでプレゼント選びを終え、
ショッピングモールを出るともう既にだいぶ暗い。
「私、お兄ちゃんが迎えに来てくれるから。
ここでバイバイになっちゃうけど…
Aも親に迎え来てもらいなよ？」
時刻は夜7時。
まだまだ人が賑わうが、
中学生にとってはもう遅い時間だ。
心配してくれたらしい香乃はそう言ったけど、
私は彼女と分かれてから1人で帰路につく。
家だって近い。何も起こらないだろう。
途中、コンビニに寄ろうと
いつもの帰り道とは曲がる角を変えた。
行き慣れたコンビニに入ると、
お菓子をひとつ取ってすぐに会計に向かう。
「ありがとうございましたー」と
やる気のない店員の声を背中に、
コンビニから出た時だった。
「えっ！？」
「うわっ！！」
ドンッ、と強くぶつかる肩と肩。
急に視界に現れてきた人影に
避けきれなかった私は、
衝撃がきたあと手に持っていた
荷物全てを激しく落とした。
「あーっ、すいません！
俺全然前見てなかった！！」
「あ、いえ、こちらこそ…！」
さっき買ったお菓子、ジュース、
そして、好きな人へのプレゼント。
慌ててその場にしゃがみこむと、
ぶつかった人物も同じようにしゃがんで
拾うのを手伝ってくれた。
「はい。これで全部？」
「あ、はい…ありがとうございました」
「いーえ！っていうかぶつかったの俺だしお互い様？」
なんか、凄いフレンドリーだなこの人。
立ち上がりしっかり顔を見れば、
身長は私より低く
顔も幼いかわいい少年だった。
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作者名：志季 | 作成日時：2018年12月2日 0時
