【あんスタ】私のプロデューサー日記。 (ページ43)

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番外編<伝えたいこの気持ち>　"守沢千秋" ページ43

俺達は今日、後輩の卒業式に来た。

　やはり、みんなも同じなのか、3年生全員が来ていた。

　俺には後輩達の卒業式を見守る他にもう一つの来た理由が合った。

　「ば、バカじゃないっ···ですかっ!!」

　泣きながら喋っているAに気持ちを伝えにきた。

　優しくて、みんなには涙を見せず、弱音を吐かない、弱いようで強い女の子。

　卒業式が終わり、Aを呼び止めた。

　「大切な話しがあるんだ」

　「なんかその台詞、前にも似たようなこと言ってましたね」

　そう言いながら笑うキミがいとおしく感じるのはきっと重症だろう。

　卒業式にズルいと思う。だが、この気持ちには偽りがないんだ。

　「A、俺はお前が好きだ」

　「····え?」

　「いつからか好きになっていて、卒業した後もこの気持ちは消えなかった。
　それくらい、どうしようもないくらいAが好きなんだ」

　言葉を言い終えた時には、今日何回目かの涙を流していたな。

　「だから俺と恋人になってくれないか···?」

　「_________」

　これからも、Aより好きになる人はきっと見つからない。

　それほどにこの気持ちは俺の心に深く刻まれている。

　桜が少しずつ散っていく中で好きなキミの名前を呼んだ。