【あんスタ】私のプロデューサー日記。 (ページ42)

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番外編<先輩と同級生と後輩>　"後編" ページ42

校長先生が一人ずつ賞状を渡していく時、私は今までの学院生活を思い出した。

　たくさんの出来事がありすぎて、あっという間に私の順番が来た。

　表彰台から降りる時に振り返った。そしたら卒業生も先輩達も大泣きで

　少しだけ笑った。

　体育館から出る時に真ん中のレッドカーペットを通った時に思った。

　(体育館から出た瞬間、私達はこの学院の生徒ではなくなる)

　悲しみと同時にまた、涙が溢れた。きっとみんなより顔がぐしゃぐしゃだ。

　レッドカーペットの上を歩き出したら、先輩達が立って拍手をくれた。

　中には私達の頭を撫でる人がいたり、暖かい目で見守ってくれた人がいたり、

　人それぞれで、個性が出るな～と泣きながら、そして笑いながら思った。

　一歩外に出てしまうと卒業した事を思いさせる。先輩達もこんな気持ちだったのかな。

　みんなとはやっぱり別の道を歩んで行く。

　その顔には不安が有り、好奇心があった。

　毎日を大好きにさせてくれた私のもう一つの居場所、夢ノ咲学院。

　笑顔をくれた、先輩、同級生、後輩。

　不安な時こそ側にいてくれた、大好きな友達。

　そんな物語は最後まで素敵な思い出で幕を閉じた。