第七Ｑ ページ7
オトギリと呼ばれた少女は足を止め、その狐をじっと見た。
オトギリ「…勝手な行動……すいません。傲慢を見つけましたので…」
狐は少しこちらを見て目をパチパチさせると、小声でオトギリと会話した。そしてオトギリはこう黒子に質問した。
オトギリ「この方は、貴方の素性が知りたいみたいです。＿貴方は誰の
黒子は言っていいのかわからなかったがコウモリが頷いたので
黒子「クロさんの血を貰いました」
とだけ言った。狐は少し考えてからポンと閃いたように尻尾をピンと伸ばすと、オトギリに向き直った。
「さ、戻ろーぜ」
オトギリ「はい」
強い風がふくと、狐とオトギリは居なくなっていた。
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黒子「まさか、貴方が
「少し逃げる為に動物の姿になっとったのじゃ。
そう言って、コウモリはポンと姿を変えた。
大きな黒帽子を被り黒マントを着こなす姿は吸血鬼を彷彿とするが、その容姿は幼く一目見るとハロウィンのコスプレをした少年のようだ。
「吾輩はヒュー・ダーク・アルジャーノン・三世。三世までが名前じゃが
黒子「ボクは黒子テツヤです。…あの人とはまだあまり話せてないですけどね」
ヒューはふむふむと頷いた後、くるんと後ろを向いた。
ヒュー「吾輩は帰らないとな、主人に怒られてしまう。吾輩の主人は丁度お前くらいの年だからそのうち会えるかもしれぬな。…目くらいは治しとけ、それじゃあの」
黒子「はい、ありがとうございました」
コウモリになって飛んで帰って行くヒューを見送った後、黒子は何時からか赤くなっていた目を治して帰宅した。
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黒子が帰宅した少し後、ヒューも家へと帰っていた。
窓をテシテシと叩くと、ガラッと彼の主人である青年が窓を開けた。
「全く、今日は遅ぇぞヒュー。
ヒュー「いや、今日は椿の下位吸血鬼に襲われてしまっての」
「はあ!?せめて呼べよ…」
ヒュー「呼べたら呼んどったわ、！…ただお前と同じくらいの年頃の奴に助けられてな。名前は＿黒子と言ったか」
「え…黒子？」
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作者名：完全無欠の模倣っ！ | 作成日時：2023年8月31日 21時
