・・１８６・・ ページ36
.
部屋に行くと相葉がいない。
二宮は探しに外へ出た。
どこにいるのか判らない。
それでも、あっちにこっちに、探して探してやっと見つけた。
「まーくん！」
「かずくん・・」
「１人にならないで！」
「・・・」
「勝手にどこかへ行かないで・・」
「ごめん・・」
「帰ろ？」
「・・・」
「ね？帰ろ？」
「ん」
相葉がどこかへ行ってしまったと思った二宮。
桜の木のそばにいた。
二宮は「桜」の意味を知らない。
ただ、相葉が見つかって安心し強く手を握って帰って来た。
櫻井も起きて待っていてくれた。
相葉は小さく頭を下げる。
冷えた身体に温かいコーヒー。
胸の奥が温かいのは何だろう。
探してくれたから？ 待っててくれたから？
判らないけれど、相葉の胸は温かい。
「相葉くん」
「・・・」
「急がなくていいんだ」
「・・・」
「まだ無理だと思ったら、働かなくてもいいんだ」
「でも・・・」
「この店に馴染んでくれるだけでいい」
「櫻井さん・・」
「この空間を嫌だと思わなければ、それだけでいい」
「・・・」
「俺はいつまででも待てるから」
今のままでいいと言う大野。
僅かな時間を作って、会いに来てくれる松本。
１人にならないでと言う二宮。
この店に馴染んでくれればいいと言う櫻井。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEN(プロフ) - はぴともさん» お早うございます。そう言っていただけて嬉しいです。書いてて励みになりますわぁ・・。ありがとうございますぅ。頑張りますね。 (2015年6月23日 8時) (
レス) id: efdd22d586 (このIDを非表示/違反報告)
はぴとも(プロフ) - いつも切ないけどあったかい気持ちにさせてもらってます。バタバタしてる日常のなかで少し回りを見ることを気づかせてくれるお話に毎回幸せをもらってます。ありがとうございます。 (2015年6月22日 10時) (レス) id: dec05e7849 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 亜衣さん» 初めまして、お早うございます。読んでいただき有難うございます。少しずつ変わっていく雅紀くんをこれからも見守ってください・・(^O^)ぴったりの歌詞ですか・・嬉しいです。 (2015年6月22日 8時) (レス) id: efdd22d586 (このIDを非表示/違反報告)
亜衣(プロフ) - この小説は、「僕が僕のすべて」と「Be with you」に似ていますね♪詞がこの小説にぴったりでした(*^▽^*) (2015年6月21日 19時) (レス) id: af3ae7215e (このIDを非表示/違反報告)
亜衣(プロフ) - お初にお目に掛かります。1から読んでます。辛い過去から１つずつ希望を取り戻している相葉さんに私も胸が温かくなりました(*´∇｀*)これからも執筆頑張って下さいね♪ (2015年6月21日 19時) (レス) id: af3ae7215e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SEN
| 作成日時：2015年6月3日 13時
