ごめん…〜キュヒョンside〜 ページ19
自棄になって、あの日ソヒョンを抱いた。
Aの代わりでいいと言った彼女。あれからズルズルと続いている関係に嫌気がさしていたのも事実。
Aと向き合う事を決めた今、ソヒョンとの関係を終わらせる決心をした。
いつものホテル。いつもの部屋。
自分の無責任な行動のせいで傷付いた二人の女。
修羅場も覚悟の上で、ありのままを話すと決めた。
ドアのノックの音が、彼女が来た事を告げる。
恋人同士の密会とは程遠い雰囲気。
サングラスを外しコートを脱ぐと、ソヒョンはバスルームに向かおうとした。
キュヒョン『話しがある。座って…』
驚いた表情を見せる彼女。
テーブルを挟んで向かい合った俺は、口を開いた。
キュヒョン『もう終わりにする…。君との関係は今日が最後だ。悪かった。俺は君を利用した…』
ソヒョン『オッパ……。でもそれは私が言い出した事よ。Aさんの代わりでいいって……』
キュヒョン『正直に言えば、俺は君が憎かった。君が嘘をついたせいでAとの関係が壊れたと思って…。だから、俺を好きだと言っていた君の気持ちを利用して、自分の鬱憤を晴らした。』
ソヒョン『オッパが苦しんでいたのはわかってた…。私にAさんを重ねていたのも…。それでも…、オッパの側に居たかった。ずるいのは、私。
間違った関係でも、いつか私を愛してくれると思ったから……』
キュヒョン『悪い…。本当に申し訳ない。ソヒョン…、君の気持ちには答えられないと思う。この先も……』
彼女は少し、渇いた笑みを浮かべた。
ソヒョン『可能性は0なの?だって…、オッパ私を抱いて、感じたでしょ?毎回、イッてたじゃない!』
清純な容貌を纏ったソヒョンの口から出た言葉とは思えなかった。
それと同時に、これが男と女の一線を越えた者の本音なんだと、冷静に思えた。
キュヒョン『俺の身勝手な行動が君を傷つけたのは謝る。1つ言っておくけど、男は…好きでなくても愛して無くても抱けるんだよ。』
ソヒョンは、心底嫌な物を見る様な視線を俺に向けた。そして、みるみるうちにその顔が歪んでいく。
大きな瞳から零れ落ちる涙。絞り出すような一言。
ソヒョン『じゃあ…最後にオッパ。キスして……』
俺は彼女の額に軽くキスを落とす。
ソヒョン『そうじゃなくて……』
涙目で哀願する彼女。
キュヒョン『唇にはしないよ。俺は君を愛してないから』
ソヒョンは俺の頬を叩いて部屋を出て行った
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時