#17 AUという存在 ページ18
ぐうぅぅ、と音が出た。
その音は空腹を示す音であり、羞恥を覚えさせる音でもあった。
「っあ……。」
思わず言葉がこぼれて宙を漂う。
その言葉を繋げてくれたのは、他でもない彼だった。
ﾒｱ「Aさん…お腹が減ってるんですか？」
スワメア君の心配する声に申し訳なくなりながらも、こくんと頷いた。
ﾒｱ「そうですか……
実はここには料理をするための環境がなくって…。
…提案なんですが、別の街に行って食事をするというのはどうですか？」
スワメア君はそう言った。
食事…？スワメア君と……？
ﾒｱ「あーその、行ける場所は限られてくるんですg「行きますッ！」
…ぇ、」
思わずスワメア君の言葉を遮って賛成する。
「とても良い案だと思いますッッ！」
スワメア君と一緒にご飯を食べられるのならモウマンタイだし、正直に言うとこの世界に来てからおそらく何も食べていないため今までにないくらいの空腹状態だ。
自分の賛成を聞いたスワメア君は一瞬驚いた顔をして、
ﾒｱ「じゃ、じゃあ行きましょうか。
少し待っててください。」
と言って、視界から消えた。
…引かれたかな…
自分も何か準備しようと思って立ち上がり、ふと見えた指の絆創膏に目がいく。
もう傷は塞がってるだろうし、やっぱり絆創膏必要なかったんじゃ…。
ﾒｱ「お待たせしました。」
コツコツっという音の後スワメア君は戻ってきた。
スワメア君の腰には何かが掛かっており、目をこらしてみるとそれは剣の形をしている。
「腰に掛かってるものって…」
好奇心には勝てずに聞いてみると、
ﾒｱ「？、あぁ、これは武器ですよ。
…まぁ、万が一ということもあるので。」
と言われた。
そりゃあスワメア君だから武器持ってて当然か、と納得してバルコニーに向かって歩くスワメア君の後に着いて行く。
何するんだろうと思って見ていると、スワメア君は手をまっすぐに伸ばした。
次の瞬間、周囲がパッと煌めいて思わず目を瞑る。
ﾒｱ「あ、すみませんAさんっ！」
スワメア君の言葉がしてそっと目を開けると、そこには月の光のように柔和な光を放っている楕円形があった。
また、楕円形に向かってそよ風が吹いているらしい。
楕円形は街並みを映している。
家々、出店、行き交うモンスターや人…
「ポー、タル？」
ﾒｱ「えぇ、別のAU…Underswapに繋がるポータルです。」
…私はただただ、ポータルの先の景色を、AUという存在を呆然と見つめるだけだった。
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Sache@不定期浮上野郎(プロフ) - Suiさん» わわ、ありがとうございます！更新頑張りますね〜！🥰 (2023年4月7日 15時) (
レス) id: 0547b66b90 (このIDを非表示/違反報告)
Sui - 更新頑張ってください!!! Loveの方での好きです!!(←唐突な告白やめろ) (2023年4月6日 20時) (レス) id: 4e48053f2a (このIDを非表示/違反報告)
Sache＠不定期浮上野郎(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございますだぜ、へい！←お前初対面のくせしてなんて口の利き方を() (2023年3月31日 13時) (レス) id: 0547b66b90 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる(プロフ) - 最高だぜへい！←おい (2023年3月30日 21時) (レス) @page42 id: 64abccb79c (このIDを非表示/違反報告)
sachesache(プロフ) - 名無しさん» 名無しさんありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d514852043 (このIDを非表示/違反報告)
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