ログ2:武装探偵社-3 ページ8
少々オリジナル展開 書くの苦手
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抱えていた2人を医務室に置いて帰ってきた太宰に男性が問う。
「……おい太宰、この女性は誰だ?」
「嗚呼、入社希望者だよ」
「……は?」
「だから、入社希望者」
その言葉に固まった男性の前を素通りして遥の方へ行き、医務室のベッドに敦を寝かせるように言ってきた太宰。
遥はひとまず言われた通りにすることにした。
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敦を寝かせて医務室から出てきた遥は、その場に太宰が居ないことが分かると頭に疑問符を浮かべた。
「失礼ですが、あの方は何処へ?」
「え?ああ……太宰はその……
大雑把に説明をした後"入水ついでに見回りしてくる"と言ってつい先刻出て行きまして……済みません、うちの社員が」
「ああいえ、大丈夫です」
見回りがついでなのは大丈夫では無い気がするし入水という単語が出てくるのも可笑しい気がするがとりあえずそう答えておく。
目の前の男性に椅子を勧められ座ると、その向かいに男性も座り話し始めた。
「それで……ああ、俺は国木田という者です。それで、入社希望であると聞いたのですが……」
「はい、今は出版社で仕事をしているのですが、探偵社の話を聞いてここで働きたいと思いまして」
そういえば突然面接のようなものが始まったがこの白衣姿で良いのかとふと考える遥。
出版社の者が白衣を着ているというのは違和感があるのではないだろうか。
しかしすぐに言い訳を思い付き、その心配も実際いらなかった。
遥の現実改変能力の話に差し掛かったところでここの社長が出てきて、能力の危険性からストッパー役が必要だという話になって太宰がその役回りを任されることで話が決まったのだ。
話が終わった後改めて自己紹介をした3人だが、今遥の横では国木田が太宰への恨み言を吐いて"偶にはお前も貧乏くじを引け"等と言っている。
どうやら国木田は太宰という自由人に振り回される苦労性な人物のようだ。
「それでは、これから宜しく頼む。俺は少し敦の方を見てくるが……八重さんはどうだ?」
「後輩として、顔を合わせて置いて損はありませんからね。行きます」
まあ後輩になると言ったってたったの数時間違いだが……と呟きながら医務室の方へ向かう国木田。
どちらにせよ遥は敦が無事かどうか気になっているので確認ついでにもし起きるようなら自己紹介を、と思っている。
2人は医務室の扉を開けて、敦の側に椅子を持って来て腰掛けた。
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作者名:東風谷阿雲。☆ | 作成日時:2022年2月11日 22時