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「ああ！そうそう、その二人は恋仲なの。いつもそんな感じだから気にしないで」
母は思いついたようにそう言った。その言葉に納得したのかなるほど、とつぶやいた両家は気まずい雰囲気を消した。どうやら距離感の近い私たちに困惑していたようだ。彼らはようやくコーヒーに手を付けて雑談を始めた。父は私たちの座るソファの正面にある一人がけのソファに座り、母がそのひじ掛けに腰を下ろした。
「お、おはようございます…」
リリーが階段を下りてきて、恐る恐る私たちに声をかける。私とシリウス、両親は声をそろえておはよう、と挨拶を返した。リリーは感心したように、親子ですね、と笑った。なぜかシリウスが一番照れていた。それから続々とみんな起きてきて、昨日のようにダイニングを大きくして朝食をとった。
そしてひと段落してからお待ちかねのプレゼント開封だ。私たちは全員ソファに座ってプレゼントを手に取る。ブラック夫妻が置いていったものは最後に開ける予定だ。一つしか置いていないのでシリウス宛だろうと考えたからだ。私たちはびりびりと包装紙を破く。そして箱を開けた。
中には腕時計が入っていた。私はそれを手に取ってまじまじと観察する。文字盤の右半分が黒くもう半分は白、ローマ数字で書かれている。バングルは白の革製だ。私を抱きしめるように座るシリウスも腕時計のようで、ちょうど私のものと色合いが反転していた。それぞれデザインは異なるものの、全員が腕時計のプレゼントだった。
「今年は6家族で一人一つのプレゼントよ」
その代わり便利だから許してね、と母はウインクをする。6家族ということはブラック夫妻も含まれているのだろう。一見普通の時計で、アラーム機能以外付いていないように見える。確かに値段の張りそうな時計だし気に入ったが、いったい何が便利なのだろうか。
「じゃ、説明するからみんな杖出して」
母はそう言った。母曰く、この時計をつけている間は未成年で魔法を使っても魔法省に連絡が行かないのだという。学校の外で魔法の使用を禁止されている私たちにとっては最高に便利なプレゼントである。
「次。シェアラスって唱えて杖を振る」
私たちは時計に向けて呪文を唱える。すると文字盤がカタカタと動いてあっという間に地図になった。その地図は家の周辺で、赤色のドットがオルロック家の上で点滅している。そしてほとんど重なるようにして白い点も点滅している。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - 白夜ナイさん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません。閲覧機器によって違いますが、ご自身のマイページに歯車のアイコンと「設定」の表示があると思います。そちらをご確認お願いします。 (2023年1月6日 11時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - マイページ設定はどこで見ることが出来ますか？ (2023年1月2日 23時) (レス) @page4 id: fe34b0bbcb (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» こちらも初心者なので大丈夫です！むしろ初めてのコメントで嬉しかったです、ありがとうございます！つたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです (2022年12月23日 16時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - コメ返ありがとうございます！設定で非表示になっていたみたいです。占ツク初心者でして知らず申し訳ありませんでした。教えてくださりありがとうございました！熟読させていただきます^^*応援しています！！ (2022年12月21日 15時) (レス) id: 56e0d0af68 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけてとてもうれしいです。R 18編ですが、見つけることができなければマイページの設定でR 18作品が非表示になっているかもしれません。成人済みでしたら、マイページの設定で確認してみてください。 (2022年12月21日 13時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年12月13日 12時
