Marline's Beard! ページ17
クリスマス休暇が始まり、ホグワーツ列車に乗り込みキングスクロス駅へ向かう。私はいつも通りリリーと同室のアンジェリーナと一緒にコンパートメントに乗っている。いつもアンジーはいないのだが、ほかに席が空いてない！と泣きながら入ってきた。セブルスはスリザリンの人と乗る、と言ってリリーの誘いを断っていた。
「ねえA！本当にシリウスと付き合ってるの？」
「うん、あれ？言ってなかったっけ」
「聞いてないよ、足クサいなあ！」
「水臭い、ね。アンジー」
足クサいはただの悪口である。アンジーはゴシップガールで、人の名前を出せばその人に関するうわさ話の一つや二つすぐに出せるぐらい情報通だ。どうせ彼女なら知っているだろう、と思ってはいたが、まさか伝え忘れていたとは。
「それなら、婚約者のエマ・ストーンは知ってる？」
私は苦い顔をする。今まで彼女のことはシリウスやリリーがかなり警戒していたことで、見かけたらなるべく近づかないようにしていたし、そもそも一人でいることも少なかったので興味がなかったが、パーティの件がある。あんなに堂々と嘘をつかれてしまっては警戒してしまう。
「彼女、シリウスがグリフィンドールだからって代々スリザリンの家系なのにグリフィンドールに来たのよ」
彼女の家は、今でこそ純血界で中堅のポジションだが、その地位に上り詰めて維持できているのは質のいい女性を育ててたくさん嫁がせているからなのだという。ストーン家では跡取りとなる男性ではなく、女性を産むことが課されているのだという。彼女もそれによって産まれた一人で、シリウスと同じ年に生まれたということですぐにシリウスの婚約者になったらしい。その年にはほかに子供がいなかったのもあってすんなりと婚約したらしい。しかしそんな時に学校で仲良くしているAが現れて、恋愛してるとなれば敵意を向けるのも当然だ。
「でも、貴方が純血じゃなかったから、エマはどうせ引き離されると思っていたみたいね。でも、オルロック家が純血一族として最近地位を確立したでしょう？純血じゃないって言っても吸血鬼の血が入ってるだけで魔法使いとしては純血だ、って」
私はアンジーの言葉を聞いて思わず立ち上がる。オルロック家が吸血鬼出ることは他言無用であるとあの時のパーティでは達しが出ていた。それなのに、あのパーティに参加していない、ましてや純血一族ではないアンジーがなぜそのことを知っているのだろうか。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アネモネ(プロフ) - 白夜ナイさん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません。閲覧機器によって違いますが、ご自身のマイページに歯車のアイコンと「設定」の表示があると思います。そちらをご確認お願いします。 (2023年1月6日 11時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - マイページ設定はどこで見ることが出来ますか？ (2023年1月2日 23時) (レス) @page4 id: fe34b0bbcb (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» こちらも初心者なので大丈夫です！むしろ初めてのコメントで嬉しかったです、ありがとうございます！つたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです (2022年12月23日 16時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - コメ返ありがとうございます！設定で非表示になっていたみたいです。占ツク初心者でして知らず申し訳ありませんでした。教えてくださりありがとうございました！熟読させていただきます^^*応援しています！！ (2022年12月21日 15時) (レス) id: 56e0d0af68 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけてとてもうれしいです。R 18編ですが、見つけることができなければマイページの設定でR 18作品が非表示になっているかもしれません。成人済みでしたら、マイページの設定で確認してみてください。 (2022年12月21日 13時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アネモネ | 作成日時：2022年12月13日 12時
