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あの時の俺たちは間違っていたと正しく言える。守り方を間違えていたのだ。それを教えてくれたのはほかでもない、Aとエバンズだ。俺はエバンズにありがとう、と感謝を伝えた。
「…ジェームズが私に好意を寄せてくれているのはわかってる。彼が私のために変わってくれたこともわかっているし、努力家なのも知ってるの」
天才を気取りたがるジェームズだが、エバンズにはお見通しだったようだ。彼女は、彼には悪いけれど、もう少し時間が欲しいと言った。きっとジェームズはいくらでも待つだろう。だがいつまでも、と言うのは気の毒だ。俺が、卒業までには答えを出してやってくれ、とエバンズに言えば、彼女はきょとん、として笑った。そんなに待たせないわよ、と。どうやらジェームズは負け戦ではないらしい。
そうしていると、突然俺とエバンズの間にAが割り込んでくる。え、と俺が驚いている間にAはエバンズを搔っ攫って、男役としてエバンズをエスコートして踊り始めた。そのAの笑顔は俺にも、ジェームズにも見せない笑顔だ。エバンズは俺に嫉妬する、と言ったが、俺も大概エバンズをうらやましく思っているのだ。Aも罪な女である。
取り残されてしまった俺とジェームズはさすがに疲れたので、ダンスホールから少し離れたソファに腰を掛ける。この場所からでもAとエバンズがちらちらと見える。
「…何あのほほえましい空間」
「まったくだ」
必要以上にエバンズをくるくると回して、それに対抗したエバンズが男役になってAをくるくると回す。ここまで二人の楽しそうな笑い声が聞こえて、思わず俺も笑ってしまう。
「ジェームズの最大の恋敵はAだな」
「まっっったく勝てる気がしないよ」
ジェームズは、リリーと何話してたんだい？と俺に聞く。ずいぶん楽しそうだったじゃないか、と明らかに嫉妬心丸出しで聞いてくるので爆笑してやった。まあ、エバンズのプライバシーにかかわるので教えないが。どうせ俺がジェームズに聞き返してもAとの会話の内容は教えてくれないのだろう。
「まあ、卒業の時に教えてやるよ」
ふうん、とつまらなさそうに口をとがらせる。案の定、僕も教えないけど、と言われた。
こうして男二人でいると、誘いに来る女がいるのは先ほど学んだ。しかし視界の端にピンク色がこちらに近づいてくるのをとらえて、俺はわかりやすく顔をしかめてしまった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - 白夜ナイさん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません。閲覧機器によって違いますが、ご自身のマイページに歯車のアイコンと「設定」の表示があると思います。そちらをご確認お願いします。 (2023年1月6日 11時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - マイページ設定はどこで見ることが出来ますか？ (2023年1月2日 23時) (レス) @page4 id: fe34b0bbcb (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» こちらも初心者なので大丈夫です！むしろ初めてのコメントで嬉しかったです、ありがとうございます！つたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです (2022年12月23日 16時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - コメ返ありがとうございます！設定で非表示になっていたみたいです。占ツク初心者でして知らず申し訳ありませんでした。教えてくださりありがとうございました！熟読させていただきます^^*応援しています！！ (2022年12月21日 15時) (レス) id: 56e0d0af68 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけてとてもうれしいです。R 18編ですが、見つけることができなければマイページの設定でR 18作品が非表示になっているかもしれません。成人済みでしたら、マイページの設定で確認してみてください。 (2022年12月21日 13時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年12月13日 12時
