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イエティを十分に引き付けてからみんなの居る教室の扉を開ける。どうせ静かに出てくることもできないと思われるので消音魔法もすぐにかけた。シリウスがパクパクと口を動かしているのが見えるが当然音は出ない。
私がレラシオ、と唱えるとみんな滑るように私の居る反対側の廊下の端へと下がっていく。私はそこまで見届けて、もう一度杖を振った。
「ラカーナム・インフラマリ」
炎を起こす魔法だ。イエティは炎に弱いため、その全身に生える毛に火をつけた。すると慌てたようにその火を消そうとドタバタと暴れまくる。これであとは教師陣が来るのを待つだけだ。
そう思っていたが、暴れるイエティの足元をするりと抜けて、目の前にシリウスが立ちはだかった。私を守るようにしてイエティに杖を向けている。私は思わず米神を左手で押さえた。
「なにバカなことやってるの！」
「こっちのセリフだ！」
私のことを助けに来るくらいなら、早く寮に戻ってほしいところだ。シリウスが来たことで正気に戻ったイエティがこちらに手を伸ばす。私はとっさにプロテゴと唱えてその手をガードする。バチン、とはじかれた指にイエティは怒りの表情を浮かべた。
「インフラマーレイ」
静かにそう唱えれば、私の周りは炎に包まれる。その炎は本来燃えるはずのないタイル製の床に広がっていき、私とシリウスを中心に半径2mほど燃え広がる。イエティが手を伸ばそうとしてきたところを炎上網のようにして防ぐ。
「そこまでじゃ！」
ダンブルドアの声が聞こえてほっと胸をなでおろす。一人の教師がイエティに向かってポートキーを投げつけると、その巨体はバチンとゴムのはじける音とともに消えた。私はそれを確認して、周りを燃やす炎を消した。
「あなたたち！一体何をしたかわかっているのですか！」
マクゴナガル先生がヒールを鳴らしながら私たちの元へ駆け寄ってくる。。周りを見れば炎によってタイルは変色し、一部木製の部分は焦げてしまっている。近くにあった肖像画の中からは人物が消えていた。レベルトと言って杖を振ればタイルはがたがたと音が鳴ってひっくり返る。焦げた場所も時間が巻き戻るように元の色へと戻った。
「…何も」
私は肩をすくめて堂々と言い放った。マクゴナガル先生は信じられない、という表情を私に向けた。そもそもイエティなんて侵入するほうがおかしいのだ。私は思い切り反抗心をむき出しにしてそう言った。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
