Realization ページ45
新学期が始まって早々にホグワーツにはイエティが侵入し、パニックとなった。そのイエティによる被害がなかったのはほかならぬ、Aのおかげだった。
あの時、教師の一人が大広間に大粒の汗を流しながら入ってきたとき。Aはすぐに立ち上がった。スネイプを虐めていた時に怒られて以来、彼女は俺たち悪戯仕掛人にかかわろうとはしなかったが、俺が彼女のことを好きである事実は変わらない。学校生活を共にする中で彼女の存在は俺の中でなくてはならない存在で、吸血鬼であると知ったわかったうえで将来を考えるほどに好きだった。気が付けばそんな彼女を目で追ってしまっていて。教師がイエティ侵入を伝えたとたんに走り出した彼女をすぐに追うことができた。
彼女は空き教室にエバンズがいるので知らせに行くと言い、俺とジェームズもついていく。リーマスとピーターは監督生とその友人として寮に戻った。きっと俺たちが居ない理由をうまくごまかしてくれるに違いない。
空き教室に到着すると、エバンズとスネイプが向かい合って話をしていた。その様子は殺伐としたものではなく、いたって穏やかに見えた。きっとエバンズに対して侮辱した件についての話し合いだったのであろう、それが良い方向に進んだことを察した。
俺はちらりとジェームズをみる。ジェームズも当然バカではない。俺が気が付くようなことは彼も当然うかがい知ることができるわけで、エバンズとスネイプが仲直りしたことに対して少し苦い顔をしていた。
その反対に、Aはほっとした顔をしていて、エバンズに近づいて言葉を送っていた。ここ数日俺が見るAの顔は無表情そのもので、彼女の笑顔を見ることができて安堵したのと同時に罪悪感が生まれた。確かにあの日、スネイプを一方的に虐めた。Aに怒られてしばらく何も手に着かず、考えることはAのことだった。
俺はかねてより決めていたことを実行する。スネイプに近づき件のことを謝罪した。まさかスネイプも謝られると思っていなかったのか、眉間にしわを寄せている。どういう風の吹き回しか、という顔だ。しかしすぐに、煽った僕にも非があった、と言い、今後は近づかないでくれ、と言われた。
俺はそれで納得であったし、ちらりとAに目を向ければ、俺に対して微笑んでいて、それだけで謝罪をしてよかったと思える。続けてジェームズもスネイプに謝罪し、口先ではあるがなるべく彼にかかわらないという方向で話を納めた。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
