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残ったピーターはおろおろと、二人と私を見比べている。
「…ピーター！」
「ひっ」
「なんでビビるのよ。かっこよかった。ありがとう」
私がそう言ってピーターににっこりと笑えば、途端にほっとした顔をする。二人に何かされたらここにおいで、と伝えてから、ピーターをコンパートメントに戻した。
私はあの二人に対するイライラを隠すこともなく、セブルスの前に勢いよく座って足と腕を組む。あの二人は本当に学習しないから困るのだ。
「…僕に、話があるのか？」
「まさか！あの二人が邪魔だったから適当に言っただけ！」
セブルスは慌てたように、お前に守られなくても一人でどうにかできる！と言う。彼は自己肯定感が限りなく低い。それも彼の生まれ育った過程に問題があるのだろうが、人に頼ることは弱いことであると勘違いをしているようだった。だから虚勢を張って自分は強いと自分をだましているのだ。何も返事をしない私に、セブルスは途端に勢いを失くして縮こまる。罪悪感を覚えるのなら言わなければいいのに。
それからしばらく沈黙が続いて、リリーとリーマスが二人で私たちのコンパートメントに来た。リリーは2人とも大丈夫！？と私たちに駆け寄り、リーマスは申し訳なさそうにその後ろからコンパートメントに入ってきた。
「さっきあの二人がここに来たって聞いたんだ。ごめんね、セブルスとA。嫌な思いはしなかったかい？」
「私は大丈夫！セブルスは？」
「ぼ、僕も、別に」
その答えを聞いて、リーマスは良かった、と息をついた。そしてリリーにも同じく謝った。僕が止められたらよかったんだけど、と申し訳なさそうに謝るので、リリーはあなたはその場にいなかったでしょ、と慰めていた。
「リーマス、ピーターが二人を止めてくれたの。私はピーターが心配だから見てきてくれる？」
リーマスはもちろん、といって私たちのコンパートメントを離れた。リリーは私の隣に座って、私の肩に頭を乗せて大きくために気をつく。そして、疲れた、と言って脱力した。お疲れ様、とリリーの癖毛な赤い髪をなでる。
「あの人たち、どうしてセブにばかり意地悪するのかしら」
闇の魔術に精通していると噂されているし、ちょっと辛気臭いし。なによりリリーの幼馴染であることが悪かった。ジェームズは心の底からリリーを守ろうとしているのが救いようのないところである。私はとりあえずリリーに苦笑いを返した。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
