Emma Stone ページ17
クィディッチ杯は無事グリフィンドールの勝利。当然の如く、選手たちはまるでヒーローのように扱われ、談話室では軽くお祭り騒ぎになっていた。
いつもは10時に見回りに来るマクゴナガルも、今日ばかりは11時を過ぎても来ない。私とリリーも同じように談話室で勝利を祝っていた。そうしていると、ジェームズが意気揚々と近づいてきた。
「やあリリー！今日の僕、どうだった？」
「…素敵だったわ」
その返事にぽかん、とジェームズは間抜け面をする。いつもなら絶対にこんなこと言わないだろうリリーだが、生粋のクィディッチファン。彼を選手として認めているようだった。どうやら私が思うほど、リリーの中でのジェームズの評価は低くないみたいだ。
私はその様子に満足して、リリーから少し離れる。私が２人の邪魔をするわけにはいかない。なるべく自然に飲み物を取りに行った。そして賑わっているのを横目に少し離れた壁にもたれてふう、と息をついた。人酔いしそうだ。
「A」
先ほどまで女の子に囲まれていたハンサムボーイはいつの間に横にいたのか、私に話しかけてきた。飲み物の入ったカップを片手に壁に寄りかかるだけでなぜそこまで絵になるのだろうか。
下ろしている私の髪を慣れた手つきで耳にかけて、するりと耳をなでられた。私の耳にはピアス穴が開いている。特に何もつけていないけれど。
「クィディッチどうだった？」
私は体を90度回転させてシリウスに向き直り、10センチ上にある彼の顔を見る。一体何を考えているのか、彼の眼は不安そうに揺れていた。シルバーの瞳は輝いていて、思わず引き込まれそうになる。
「…すごく楽しかった！シリウスがかっこよくて、見に行って良かったって思ったよ！」
見とれていた瞳を視界から遮断するように、目を細めて笑う。そうでもしないとなんとなく自分が自分で居られない気がした。私が彼を誉めると、不安そうな表情から一転して、自信ありげな表情へと変わった。
彼が憂いを帯びた表情をするとあまりにも儚くてこの世のものとは思えないから、ずっと子供らしく笑っていればいいと思う。
＿＿＿
当て馬的存在のオリジナルキャラクターが出ます。
名前をエマ・ストーンにしていますが、女優のエマ・ストーンとは別人です。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
