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「ぼ、僕！スネイプを虐めるの止めるよ！だ、だからそんなこと言わないで…」
私は驚いた。未来のピーターは保身に走って裏切り、闇の陣営へと身を落とす。彼は強いものに着いて守られなければ安心することができない。それは未来だけでなく、今もそうだと思っていたからだ。シリウスの腰巾着と言わしめる彼の口からシリウスを止めるだなんて言葉が出てくるだなんて思っていなかったのだ。
「…僕も見て見ぬふりをしていてごめんね、リリー。君からしたら、僕らとAが関わるのに不安を抱くのは自然なことだよ」
リーマスまでそんなことを言う。一体彼らに何の変化があったのだろうか。だけどもしもここで彼らの友情が壊れてしまったら？何がきっかけで未来が変わるのかわからない。修復不可能になるのは怖かった。だから、私はいたって冷静に、でもいつものように明るく言った。
「それなら私が止めるよ！君たちがそこまで私を気に入ってくれていただなんて知らなかった。軽い気持ちであんなこと言ってごめんね。ね？これならリリーもいいでしょう？」
私がリリーを伺えば、リリーはうつむいたままで小さく首を横に振った。前髪で目元は見えないし、マフラーで口元も見えない。彼女の表情をうかがうことはできなかった。
「３人とも、なにもしなくていいわ。そんなことしたら、貴方たちだって虐められるかもしれないもの」
やっぱりリリーは優しい。でもだからこそ私も覚悟ができた。
「リリー！そんなこと心配しないで。これで友情が終わるのならそれまでだっただけ！」
私がそう言えば、リリーは少しだけ嬉しそうにして、心配そうな表情を浮かべた。でも、無理はしないでね、と言った。さて、と私はリーマスとピーターを見やる。私は彼らを侮っていたようだ。すでに覚悟を決めたような表情をしている二人に、私はできうる限りの力強い笑顔を見せた。
「私だけじゃ止められないかもしれない。もしその時は助けてくれる？」
「「もちろんだよ！」」
ううん。頼もしい。私はこの二人が大好きだ。きっと私の表情はゆるゆるで、だらしのない笑顔をしているのだろう。それでもいい。隠し事だらけの私はなるべく彼らに素直でいたいのだ。
「よし！じゃあ今はグリフィンドールを全力で応援だ！！」
私がそう言ってこぶしを突き上げたら、３人とも笑顔で同じように腕を上げてくれた。彼らの笑顔はわだかまりなんて一つもなかった。私は、私が思いつく限りの幸せを作ろう。
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マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
