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御幸side
「御幸。監督が呼んでる。」
御 「…おう。」
何事もなかったかのように、数日たったある日。いつものポーカーフェイスで、Aは俺を呼びに来た。この時期に監督から呼ばれるってことは…
大体なんのことなのか想像できる気がする。それによって俺の何が変わるわけでもないが。「じゃ、伝えたから。」と足早に去ろうとするAに俺は「待って。」と声をかける。
「何…？」
御 「お前、この間のこと、気にしてる？」
「こ、この間って………なんかあったっけ？」
あれだ。前言撤回だ。何も気にしていないと思われたAは気にしないようにしているのではなく、記憶を抹消しているのだと思われた。
自分の部屋からAの靴がなくなっていたことを倉持に言えば、「沢村に取りに行かせてたぞ。」なんて飄々というものだから、気にしてるんだ、とは少し思っていたが…。
まさか、抹消されているとは。ほんの少しだが傷つく。気がする。
でもそうもこうも全ては自分の行動が責任の元である。Aは何も悪くないのだから。
それでも幼馴染という壁を取っ払うには何か自分からアクションを起こすしかなかった。本来ならば告白が先だったのだろうが、俺は焦ったのだろう。
あの胸の中で、あの心地よさを誰かにとられてしまってはもうどうにもならないーと。
「ねえ、ちょっと？」と不自然に首を傾げながら俺に一歩近づくA。
御 「A…、俺…」
俺が口を開けば一歩下がろうとするAを逃すまいと手をとる。細く華奢な腕だが、腕から見える幼い頃の傷。野球をやっていた手。
「離して。」と冷静にいうそいつに俺はあの日のことを思い出す。「御幸は幼馴染でしょう？」と告げられたあの日。
もうこれ以上はごまかしきれない。
御 「A、俺、お前のこと幼馴染と思ったこと一度もない。」
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あーちゃん(プロフ) - 105話、成瀬が倒れた(？)過程がないので、ちょっと分かりにくいです(・・;) (2023年1月20日 23時) (
レス) @page44 id: 5c50c73791 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 (2019年7月7日 21時) (レス) id: 97c0d12c03 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 咲さん» 続編おめでとうございます！これからも見ます。頑張ってください！ (2019年7月7日 20時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 咲さん» 今回も面白かったです！御幸と主人公ちゃん、いつかくっついてほしいですねぇ…これからも頑張ってください！ (2019年7月5日 21時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» ありがとうございます！返信ゆっくりですが、是非続けてみてくださると嬉しいです！ (2019年6月29日 20時) (レス) id: 97c0d12c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2016年9月16日 17時
