【ダイヤのA】近くて遠い君が好き3【御幸一也】

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沢 「あれ！？今の白頭？」

トイレを済ませたのか手を払いながら出てきた沢村君。いつの間にか降谷君もいる。

「あ、やっと出てきた…。」

少し難しい顔をする私とは非対称に楽しそうにニヤリと笑う御幸。正直、私にも御幸の神経で分からないとこはある…と思われる。

沢 「ア…アイツらと何喋ってたんだ！」

御 「別に。」

沢 「A先輩！」

「え、いや、久しぶり〜的な？別にあやし 沢「別にじゃねぇだろ！明後日戦う相手だぞ！」

私に話を振ったくせに話を遮って叫ぶ沢村君。今のは御幸に言ったんだよね。うん。そーだよね。

うんうんと1人頷く私に「大丈夫ですか…」と心配そうに聞く春市君。降谷君までも私の顔を少し覗いている。

「うんうん、大丈夫。」

御 「さあ、バスに戻るぞ。みんな待ってる…」

御幸が帰ろうとバスの方に歩き出そうとする。私たちもそれに続くように足を踏み出そうとしたとき、ハッとしたように沢村君が叫んだ。

沢 「ま…まさか…俺の情報を敵に！？」

御 「なんでだよ！」

呆れたようにため息を吐き出した私に沢村君はまだ納得できないようにぎゃーぎゃー叫んでいた。

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