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42話 ページ43

カカシside


『あ! おかえりなさい、カカシ』


ドアを開けると、パックンと仲良さそうにじゃれ合っている早紀がいた。
まずは護衛対象である彼女の身に何事も無かったことにほっと胸をなで下ろす。


しかし、家の玄関先で
おかえりなさいなんて言葉はいつぶりに聞いただろうか。


カカシ「あぁ、ただいま...
パックンも護衛ありがとね。もう帰っていいよ。
...て、あれ?夕飯作ってくれたの?」



テーブルの上に既に並ぶ色とりどりの食事を目にして驚く。


『そ!
カカシが頑張ってくれてるから、そのお礼も兼ねてね。
今日は家でこれ読んでたんよ。
やっとさっき読み終えたとこで...』


指で指すのは昨日借りてきた書物たち。


カカシ「そ。お疲れさん。ありがとねわざわざ」


『お風呂も沸いてるよ〜
今日は私が後でいいから、カカシゆっくり浸かってね』

カカシ「あぁ、ありがとう。」



やっぱり調子狂っちゃうな...ホント。

家に帰ったら誰かが待っていて、
食事と風呂が出来ていて...
こんなことが再びオレに起こるなんて
誰が想像したか。



『さ、先に食べよ!
カカシの手料理には劣るけど、頑張って作ったよ〜』


と背中をポスポスと押して、
早紀は早く椅子に座れとオレを促す。



ひと口食べた、甘めの卵焼きは
オレは本当は苦手なはずで........


でも、今まで食べたことのあるどの卵焼きよりも
いちばん美味かった。


早紀に見られぬよう口布を外しては
口へ含む作業を繰り返しながら、
無意識に、「美味い」 と呟くと



彼女はまた、


『ま、心が込もってるからね』


と、オレの心を惑わせるように
明るく天真爛漫に笑った。


その様子を見て、満足したようにパックンは
2人に気付かれないようそっと姿を消した。


.

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設定タグ:カカシ , NARUTO , はたけカカシ   
作品ジャンル:アニメ
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さき(プロフ) - 彩香さん» お返事遅くなりすみません!カカシが助阿讃に変装する際使用しているので売ってる(存在する)と思い書きました!夢小説ですのでなんとなく想像の世界でお楽しみくださいね(;^_^A (2022年8月6日 23時) (レス) id: 09a4da31a4 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - カラコン売ってないだろー (2022年6月20日 4時) (レス) @page29 id: 9e745c4531 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? 頑張って作品書いてください!m(_ _)m (2020年12月9日 16時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます♪ご指摘頂きました点ですが、私の住んでる地域では「してくれやんの?」とよく使いますので、この表現も間違いではないのですが…ご意見として、参考にさせていただきます!応援ありがとうございます(*´ `*)!頑張ります! (2020年3月11日 12時) (レス) id: c4a8bde30f (このIDを非表示/違反報告)
りか - すみません、関西弁です。 (2020年3月9日 20時) (レス) id: acd24f905b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sa | 作成日時:2019年8月5日 9時

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