【銀魂】鬼の副長の鬼の番犬

甘党に悪いやつはいない…はず！ ページ9

思ってたより少し、いやかなり変な人だけどしょうがない。我慢我慢…。

そうは見えないけど、もしかしたら攘夷志士かもしれない。そしたら、この人を捕まえ十四郎君に「よくやったな、偉いぞ樹里」って誉めてもらえるといいなー。フフフ。


でも、どうやって攘夷志士か判断すればいいんだろ…。刀は持ってないけど桂たちといたから知り合いとかかな？でも、あの爆弾の時の行動…只者じゃないことは確か。
ちょっと仲良くなって話とか聞けばいいのかな……。でも、真選組ってことは絶対に言わない方がいいよね。


あぁー、分かんない。落ち着け、樹里。落ち着くんだ。
空っぽな脳みそで考えてもどうせ大した考えは出てこない。ちょっと休憩で、さっき自動販売機で買ったいちご牛乳とみたらし団子でも食べよう。休憩には甘いものが一番！





「はー…、やっぱ美味しいな〜」


「ですよね！？」


「えっ？」





急に話しかけてきた白髪頭にビックリして、思わず肩がビクッと揺れる。
てか、近い近い。




「あの、何ですか」


「あっ、悪ィ。あの〜、もしかして甘いもん好き？」


「好きじゃなかったら甘味処なんて来ません」


「で、ですよね〜ア、ハハ、ハ」




冷たく言い返すと、気まずそうに笑う白髪頭。
何当たり前のことを聞いてくるんだ。馬鹿なのかな、この人。




「あの、じゃあ…甘い飲み物と甘いものを一緒に食べるのってどう思う？」




そんなのもう……




「素晴らしいと思いますけど」




最高。


私もそれよくやるし、今いちご牛乳(甘い飲み物)とみたらし団子(甘いもの)を一緒に飲み食いしてたところだし。全然いいと思うと伝えると、先程まで死んだ魚のような目をキラキラと輝かせ「ですよね！！」と嬉しそうに言った。

だから近い近い。




でも、この人もしかして……





「あなた、もしかして…甘党ですか？」


「そう！！俺、甘党！！もしかして、オメーも？」


「はっハイ！私、甘党です！」





わぁ〜〜！この人甘党だぁ！！
中々いないんだよなー、甘党って。総悟みたいに「別に甘いものは好きだけど毎日食べたいってほどじゃない」って人ばっかなんだよね〜。



甘党なら、この人攘夷志士なんかじゃないな。甘党に悪い人は居ないから。

坂田さん、なんと言おうと坂田さん→←最近の男子は隣に座っただけで勘違いしちゃうから気を付けよう

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