最近の男子は隣に座っただけで勘違いしちゃうから気を付けよう ページ8
池田屋の事件から数日。
いつもと変わらない日々を送っていた。
今日は本当は普通に仕事があったはずなのだが、近藤さんが「樹里は、頑張りすぎだな。仕事もいいが、年頃の娘なんだから遊んだりするのも大切だぞ」と非番をくれた。
とはいえ、今まで刀一本で生きてきたため悲しいことに友達なんていない。いつも、非番の日は部屋でゴロゴロしてるか甘味処に行くくらいだ。
んー…でも今日は何だか甘いものが食べたい気分だから、甘味処に行こうかな。
お気に入りのところはかぶき町にある。団子しかないのだが、その団子がまた美味しいのだ。
隊服から私服の着物に着替えて、廊下に出ると総悟がゲッソリした顔で此方に歩いてきた。きっと仕事をサボったのを十四郎君に怒られたんだろう。
「あり？樹里。どっか行くんですかィ？」
「近藤さんに非番をもらったから、かぶき町の甘味処に行こうと思って」
「えー樹里ばっかずりィや。何か俺にもお土産買ってこいよ〜」
「嫌です。総悟はいつも、仕事サボってばかりじゃないですか。そんな人に団子はあげません」
後ろで総悟が「ケチ〜」と文句を行ってくるが、それを無視し屯所を出る。
しばらく歩くとかぶき町に入り、甘味処が見えてくる。
いつもと変わらずお客は少ないが、そこに最近見たような気がする人がいた。
私の目の前で団子を座りながら食べているのは、池田屋の白髪頭の男。
この人は桂と一緒にいたからてっきり仲間と思っていたが違うのだろうか。
「あの、俺の顔何かついてる？」
「いえ、別に。知り合いに似ていたもので…すみません。」
「あ、そうですか」
むっ…少し見すぎたかな。
「おとなり、いいですか？」
「えっ！？あっいや、どどうぞ」
まぁ、この人は少し気になるし、もしかしたら攘夷志士かもしれないと思って隣に座った。
みたらし団子を注文し、チラッと隣の白髪頭を見ると何やら頭を抱えてブツブツ言っていた。
「いやでも、たまたまこの席に座っただけだよな。でも、他にも席空いてるのにわざわざここ座るってことは…いやでも、偶然だろ。こんな美人さんが…マジか。もしかして俺、モテ期来たのかな…。でも、遅くね？しかもこの美人さん俺より大分年下っぽいし、新八くらいかな…あれ？もしかして俺ロリコンになってる？いやいや違うから。俺、ロリコンじゃねェし。うんそうだよな」
……気持ち悪いしうるさい。何だこの人、ちょっと変な人だな。
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神様 - ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月20日 17時) (
レス) id: 303d75a3a0 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - かーみーさーまー更新頑張って下さい！ (2020年3月18日 12時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神様 | 作成日時：2020年2月22日 21時
