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イライラがMAXになる前に取り敢えず寝ろ ページ11

変人の坂田さんと別れ屯所に戻ると、十四郎君がいつにもましてイライラしていた。
基本的に十四郎君が機嫌良いときなんてあんまり見たことないけど今日はひどい。


「十四郎君、ただいまです。何かあったんですか?」


「あ?樹里か、おかえり。実はな近藤さんに渡してェ資料があるんだが部屋に居なくてな…。探しても居ねぇし、総悟は見回りサボるし、山崎はミントンするし…ハァー」


おっと、これはかなりお疲れだな。それにしても総悟がサボるのはいつものことだけど近藤さんがサボるなんて珍しい…。まぁまずサボってるのかも知らないけどね。



「十四郎君、私手伝いますよ」


「え、でもお前非番だろ?」


「いいんですよ。もう十分休みましたから」



「でも…」と渋る十四郎君の背中を押して、私も少し強引に彼の部屋に入った。
机の上にある山ほどの始末書や資料を無理矢理半分取って、見始める。
こうなったらもう止められないことを知っているのか、十四郎君は小さく「ありがとな」と言ってもう何もいってこなかった。



しばらく目の前の大量の紙たちと格闘し、気づけば二時間たっていた。



「十四郎君!こっちは大分終わりましたよ」



紙を束ねて机に向かっている十四郎君の背中に声をかけるが返事がない。
顔を除き込むと、スースーと規則正しい寝息をたて少し疲れたように眠る十四郎君のお顔が。



「…疲れてたんですね。あとは私がやっておきます」


 
十四郎君。上にはゴリラ。下にはドS王子とミントンさん。と鬼(私)がいる職場でまともな人間は十四郎君だけ。疲れてただろうな…ごめんね、十四郎君。


にしてもさ、寝顔が…





かわいいぃぃぃぃ



かわいいよぉぉぉぉ



天使みたいだよぉぉぉぉぉぉ






はぁ。かわいいな…。


…寝顔撮っとこ。携帯の待ち受けにしよ!


その可愛い寝顔を携帯と印刷するためにカメラで撮りムフフと一人で笑っているとパーンと襖が勢いよく開いた。



「おい、樹里。それ俺にも寄越せ」


「何だ、総悟ですか…。別にいいですけど」


「フッ…。これで土方は終わりだなァ」


「え?何かいいました?」


「いや、なんでもねぇ。これありがとな」





結局総悟はなにしに来たんだ?
もしかして…総悟も十四郎君の寝顔を可愛いと思ってるのね!?
だから、写真を欲しがったのか〜。うんうん分かるよ、その気持ち。

いつもは死ね死ねいってるけど本当は好きなのね、土方さんのこと。


素直じゃないんだから〜。

やっぱ好きな人の声は間違えない!…というフラグ→←坂田さん、なんと言おうと坂田さん



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神様 - ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年3月20日 17時) (レス) id: 303d75a3a0 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - かーみーさーまー更新頑張って下さい! (2020年3月18日 12時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神様 | 作成日時:2020年2月22日 21時

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