????? ページ19
「私、あんなに美味しいオムライス初めて食べました…！」
「やろ？卵フワッフワでめっちゃ美味しいって聞いてたからさ」
彼が予約していたのは、少し前にオープンしたばかりのオムレツ・オムライス専門店でふわふわの卵にナイフを入れる瞬間がSNS等で話題になっているお店で。
見た目だけではなく味も一級品で、卵はもちろん中のチキンライスやガーリックライスも絶品だった。後で私の方のオムライスを撮った写真もセンラさんに送ってあげよう。
その後、引き続きショッピングを楽しんで。
アクセサリーは買わなかったものの、いいお店を見つけることができたし。また一緒に行こな、と言う彼に首がもげる勢いで頷いて。
朝から動いていたからか、夕方頃には少し疲れが出てきていた。気遣ってくれた彼が、もうそろそろ暗なるし帰ろか。と朝別れたところまで連れてきてくれて。ここからは電車に乗って、バスに乗って。少し遠いけど、今の疲労具合ならおそらく大丈夫だろう。
───────
ふわふわとした心地で帰路につく。楽しかったなあ、また今度も楽しみだなあ、なんて考えながら。
センラさんとはおうちが文字通り逆方向だから、駅で別れることになってしまうのが少し寂しいのだけれど。
えへへ、嬉しいなあ。とショッピングバッグの中身を少し覗いていると。
突然、女性の悲鳴のような声が聞こえる。
一瞬立ち止まって、声がどこからしたのか探るように──左側の路地？確かにあそこ暗いから、前から危ないなって…
───悲鳴だけじゃない、助けてという声も。じゃあ露出じゃなくて襲われているんじゃ…誰かの怒鳴るような声等は一緒に聞こえないからストーカー被害や手慣れた人間かも、と急に不安になって。
まずいかも、とスマホを取り出して110番して。住所を伝えながらその声がした方へ走り出す。
この時の判断が、自身の安全を考えるのであれば非常にまずい判断だった。
少し先にあった左側の路地に入ってスマホで辺りを照らすと。
…本当に、いる。
スマートフォンのライトはくっきりと被害者の女性と、刃物を持ってその女性に斬りかかろうとしているフードを深く被った体格のいい男性を照らした。
う、わ。本当にまずいかも。
ゆらり、その男性がこちらを向いて。女性が「やめて、やめて」とうわごとのようにつぶやくのを聞きながら。その男性がこちらへ走り出したのを見て、思わず目をつむって腕で防御するような体勢を取るも、腹部に激痛が＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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にやあ確定 - 完成度高すぎる凄すぎる誰にも教えたくないぐらい凄すぎる (2022年11月24日 13時) (
レス) @page30 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
うた猫 - 前回多大なるご迷惑をおかけしたうた猫です…。完結おめでとうございます！これからもたくさん読み返させて頂きますね！お疲れ様でしたー！ (2021年5月23日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずさ(プロフ) - 完結おめでとうございます。全てのお話の細かなところまで凝ってらっしゃってとっても面白かったです。お話の最初の方は何事もなく平穏に進むのに読み進めていくほど不穏になっていく怪しい空気感が大好きです。素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年5月22日 17時) (レス) id: b175640c2e (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - お疲れ様でした!!完結おめでとうございます!!一つ一つのお話がすごく凝っていて面白かったです!!とても素敵な作品を書いて下さりありがとうございます！ (2021年5月22日 8時) (レス) id: 0f68482158 (このIDを非表示/違反報告)
もも氏(プロフ) - お疲れ様でした。作品一つ一つ凝っていて読み進めるのが毎回楽しみでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年5月22日 2時) (レス) id: b053dcec20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#N/A | 作成日時：2021年5月14日 22時
