奇しくも愛しい【ジョジョの奇妙な冒険】 (ページ2)

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つけ込ませてページ2

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「… A どうしたってこんな時間に

まさかパーティを抜け出してきたんじゃ… 」

  PM11:40… 秒針までもがジジジと私を責めたてる。

扉を開け放って青い顔をするフーゴ。  

「ジョルノが知ったら…！」  

彼の言うことは最もだ。

夜会向けの胸元も背中もぱっくりと開いたミニドレスで夜中に私が逃げ込んで来たとなればジョルノのことだから黙ってはいないだろう。

しかし、私も全くもって考えなしにフーゴのもとを訪ねた訳ではない。

  「なんとでも言い訳が効くそれに… 」

「貴方以外を頼りたくなかったの」

  フーゴの震える唇にそっと口付けをして、それから気性が荒い犬を宥めるのと同じ要領で背を摩ると分かりやすく肩の力が抜けていく。

彼は私の困り果てた弱々しい表情にめっぽう弱いのだ。  

「A まさか着替え１つ持たずに？」

  「ぁ下にトランクが… 」

  「ここで待っていて」  

彼の袖を掴んで唇を突き出した私にフーゴは戸惑いを孕んだ… それでいて、とても優しい口づけをすると錆びた階段を慣れた様子でギシギシ音を立てながら降りていく。

  私はシンと静まり返った玄関に1人取り残され硬い煉瓦を歩くことなどまったく想定されていないヒールに包まれ悲鳴をあげる爪先を見つめた。