【文スト】福沢諭吉 恋愛集【男主】

愛が一つ　来客 ページ37

女｢今すぐ付き合うなんておこがましい事は言いません!!友達になって下さい!!｣


そう言い、女性は私に手を伸ばしてきた。


ガシッ


福｢!!｣


女｢なっ…!?｣


伸びてきた女性の手を、横から誰かが掴んだ。


｢この人、俺のなので｣


福｢A…！｣


私と女性の間に立つA。


背を私に向けているため、顔は見れない。


だが、少し怒っている。


いやそれよりも｢俺のなので｣…。


…我が子がここまでカッコよくなったとは…。


父は誇らしいぞ…！


女｢あ、貴方は…｣


｢この人の息子です｣


女｢なっ、なら別に良いじゃない!!お父さんが恋愛したって!!｣


｢えぇ、別に構いません｣


お前としてるからな。


構わないと言えるのは相手が自分だからだろうな。


きっと自分でなければ大変な事になっていただろう。


Aが居たから戻りたい。


だが長くなりそうだ…。


……そうだ、妻を作ろう。


福｢此奴は私の妻だ｣


全｢!?｣


女｢ぇ……？｣


Aを引き寄せ、後ろから抱き締めた。


耳が真っ赤だ…可愛い。


女｢ぉ、男が…男を…妻に…｣


｢…｣


福｢！｣


Aは体の向きを変え、私の首に腕を回した。


体をピッタリとくっつけている。


｢旦那様は俺のモノなので、強請らないで下さいな｣


と、妖艶に笑いながら、女性に向かってハッキリ言った。

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