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序曲:薄紅色の頬2 ページ10

ゆ「えっとその、すみませんでした!!」

床に土下座をし、許しを乞う。
どうか命だけは!!

て「別にもう怒ってないよ」
ゆ「え、ほんと?」
りょ「うん、別にAも気にしてなかったし」

女神か。女神降臨したわ。

て「そのかわり」
ゆ「ん?」
て「俺にそん時の感触を教えろぉ!!」

するとてつやは俺の肩をブンブン揺さぶる。

て「俺だって触ったことないのにぃ!」

あァ、そういうこと。

ゆ「えっと、なんかむにむにしてた」
りょ「何むにむにって」

ゆ「ほら、こうむにって」
りょ「は、キモ」

手で表現したらキモって言われた。キモって、(泣)


・・・

その後色々話を聞いた。

あの子の名前、宮野Aちゃんって言うらしい。

どっかで聞いたことある名前、って思ったけど割と学年でも有名な子だからだ。

……良い意味でも悪い意味でも。


てつやはAちゃんと幼馴染みらしい。
りょうくんは俺が部活を休んだ時に出会ったみたい。


て「あの後Aに会った?」
ゆ「いや…クラスわかんなくて」
りょ「もっかい謝っといた方がいいんじゃない?あと自己紹介笑」

ゆ「……確かに」

結局2人に話をつけてもらって、明日の部活が終わった後会うことになった。



ゆ「一昨日は本当にすみませんでしたっ」

『わざわざ謝りに来てくれてありがとう笑』

髪を耳にかけて、微笑む。

本当に女神みたいで、夏の風が彼女の長い髪を揺らす。

学年の女子が嫉妬するのも、分かる可愛さだった。


ゆ「(わたくし)ゆめまると申します。今後はこのようなことが二度と無いように……」
『ぷぷっ』

ゆ「んえっ?」
『面白いね、ゆめまる君笑』

ゆ「…そう?」
『うん笑これからも仲良くしたいな、私』


『私、宮野A。よろしくお願いしますっ』

そうするとニコッと笑って手を差し伸べる。

俺は思わず思いっきり握ってブンブン振る。


わぁ、女の子の手ってふっくらしてて柔らかーい…


『ゆめまるくんって呼んでもいい?』
ゆ「も、もちろん!…俺はAちゃんでいい?」

『えぇ呼び捨てでいいよ?』
ゆ「それならAちゃ…Aも俺のこと呼び捨てでいいよ!」



なんとなく、雰囲気とか諸々込みで、このやりとりが面白くって。

二人でふふってずっと笑ってた。

こんな知り合い方だったのに、Aは優しく俺に話しかけてくれた。

正直クラスの女子だったら間違いなく殺されてる。

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作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:りぃと | 作成日時:2019年9月25日 22時

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