94話 ページ45
.
頭の中で2つの考えがぐるぐる回っている
1つ目 なんか悔しいけど白河に聞いてすぐにでも連絡する
2つ目 自分で聞き出す
連絡先聞いてすぐにでも今日の夜話したい気持ちがあるのだが…
鳴(なんか知らねぇけど白河から聞いたら俺の負けな気がするんだよね)
鳴(白河にじゃなくて、Aちゃんのニセモノ彼氏に!!!!)
なんか聞いたら負けな気がして
ずーーっと悩んでしまう
相談するのと連絡先を貰ってしまうのとではわけが違う
相談しても結局なんとかするのは自分の力
でも連絡先を白河から聞いたらそれは自分の力でもなんでもなくただただ白河の力
きっとあのニセモノのクソほど腹が立って仕方ない憎いアイツは自分の力でああやってる。
鳴(めんどくせぇ、ほんとめんどくさいし焦れったい)
鳴(連絡先のひとつくらい聞けない自分にも腹が立つしあのニセモノにも腹が立つ、とってもめんどくせぇ)
今ここで白河から聞いたら素直に喜べるのだろうか
あのニセモノにどうだ!!と誇らしげな顔をできるだろうか
好きな子と楽しく話ができるだろうか
きっと全て出来そうにない
悩んだ末に自分でやり遂げるから嬉しくて、楽しいのではないかという考えにたどり着く。
鳴「んなことしたら俺の負けじゃん」
鳴「俺はなるべく自分の力でどうにかしたい、自分でできない事じゃないでしょ?これ」
なるべく自分の力で振り向かせたい
全くもって望みが無いわけじゃない
むしろ大アリなのだ、Aは自ら望んであの彼氏と付き合ってるわけじゃないんだと知れたからだ。
なら自分の力でそしてAと向き合って振り向かせてやりたい。
それと何がなんでもあの彼氏ヅラした変なやつをけちょんけちょんにしたい。
鳴「自分で出来ることは自分でやるよ」
鳴「本当は今すぐ聞きたいし、正直なんで白河が持ってて俺が持ってないの悔しいけどね」
結局鳴は何故かAの連絡先を持ってる白河に頼らなかった
そして本気で業務連絡だけなのかよと疑ってトーク画面を見せてもらったところマジで業務連絡しかないつまらない話だったので
謎に安心感を覚える。
白河「いいの?そういうでかい口叩いておいて」
鳴「んー?いいんじゃない?負ける気だけはしないし」
鳴「明日絶対聞いてやる!!よし!雅さーんさっさとブルペン行くよ!!」
99人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月21日 19時