93話 ページ44
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連絡先を聞こうと思った理由は沢山ある
大きなとこでいえば、学校じゃない日でも話が出来るというところ
あとは普通に男だらけの連絡先交換相手に女子が加わるというところとか
好きな子と交換できるというところとか
まぁ、本当に色々ある。
鳴「勿論そのつもりだけど?なんか悪い?」
カルロ「本気で言ってんのか、鳴」
鳴「だって考えてみてよ、俺が1番自信を持てることと言ったら野球の他にあんの?」
鳴「自信を持って見せられるものを見せてAちゃんの心を撃ち抜くってわけ!!どう?天才じゃない?」
それを言ったら格好がつかないだろう
こういうのは言わないでやるのが1番なのに、ちょっと残念なところが目立つ
1番自信を持って自分らしくいられるマウンド上の自分を鳴は選んだのだ。
カルロ「お前がいいならいいんじゃねぇのかそれで」
カルロ「だからあんなに焦ってたってわけか」
さっきまでいつもの調子でドヤ顔をしていた鳴が現実を思い出したのか
またずーんと落ち込み土を掘り始めた。
自信満々な都のプリンス様でエース様である鳴をここまで落ち込ませるのはAしかいないのではないだろうか。
白河「俺、連絡先持ってるけど」
鳴「へー、あっそう…って、は?」
鳴「なんで俺が持ってなくて白河が持ってるの!?ありえないんだけど!!!!!」
落ち込む鳴の元に爆弾投下
なんと白河がAの連絡先を持っていると言い出した。
さっきまで落ち込みまくってたくせに今度はぷんぷん怒り始めた本当に忙しい人。
鳴「なんで!?まさかお前…無理やり脅して聞き出したの!?そりゃAちゃんかわいいから連絡先聞きたくなるのはわかるけど」
白河「…去年同じクラスで委員会も同じで話すことがあるから交換しただけ」
鳴「は?ありえない」
そういえばそうだった
白河とAは去年のクラスメイトで更には委員会も同じだった
委員会の仕事のこととかで話したいことがあればそりゃ連絡先くらい交換する流れになるだろう。
白河「別に教えてもいいけど、どうする」
鳴「欲しい、めちゃくちゃ欲しいてかどういう会話してたわけ?」
白河「業務連絡が大半」
鳴「うっわ、つまんなーい」
生き返ったかのようにピンピンしまくる鳴
白河を通じて交換するか
それとも本人から聞くか
鳴が選ぶのはどっちなのか…
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月21日 19時