86話 ページ37
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鳴(なかなかに髪の毛が)
相談の時間は終わり普通にまた授業が進んでいく中、まだAは爆睡している。
案外Aは根っからの真面目っ子、というわけではないようだ。
鳴(何なんだよもう頑なに見えないじゃん！！鉄壁すぎない？)
もう半分諦めかけている。
試合とかなら全然諦めたくなんかないのだがこれはまた別で、いつまでたっても見える気がしない。
鳴(てか…朝もそのあとも昼もあったのに連絡先聞けてねぇじゃん)
名前を呼んでもらうことも大事だがやっぱり1番大事なのって連絡先ではないだろうか
連絡先さえ聞ければ学校がなくても話せるし、なんなら電話だって出来てしまう。
でもそれを聞くまでがすっっっごく長い！！
鳴(そもそも交換してくれんのかわかんねぇし…)
鳴(ん？待って、俺さっきからずーっとグダグダグダグダわかんねぇわかんねぇって言ってない？)
本当にらしくない
いつも我儘通したり、意地でも自分を貫くはずがこればっかりはなんでかわかんないわかんないの繰り返し。
これはまずい、何かがまずいきがする。
鳴(できるできないかじゃなくない！？やらないことには何もねぇじゃん！！いつもの俺どこいってんだよ)
鳴(少しくらい我儘通したって多少は許されるでしょ、それくらいで嫌われたりなんてしないって)
よし、そうと決まれば決定
少しくらいは我儘通したって許されると。
連絡先を…聞こう
最低でも1週間以内には。
鳴(簡単な話じゃん、普通に聞けばいいんだよ連絡先交換しよー！って何難しく考えてるんだよ馬鹿じゃねぇの？)
そして早ければ今日。
そんでもって交換したその日には…
すぐ、即、連絡する。
そう心に決めた これだけは何がなんでも。
鳴(簡単かんた…)
ちらっと何気なく横を見て見たら……
髪の毛ではなく、白くて綺麗な肌がバッチリ見えていた。
そして長い睫毛。
鳴(み、見えてる…！？)
バッチリ、運良くAの寝顔が見えた。
いい感じに髪の毛が避けられまだ寝ているAの顔が本当によく見えている。
思わず2度見したくらいには衝撃的
鳴(隣でよかった、これ隣じゃなかったら絶対に見えなかったよ)
正直な感想を言うと…
鳴(すっっっごい、かわいい)
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年4月21日 19時
