【◇】銀木犀 2 . (ページ33)

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82話ページ33

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藍里「お前何したんだよ本当に…話によっては部停案件だから！！！！」

鳴「うわー…冨田なに変なこと考えてんの？俺そういう系のことしてないけど…ね、Aちゃん」

藍里と鳴が揃ってAに目線を向けると…

A「う、うん…」

リンゴみたいに頬を真っ赤にしたAが

必死に視線を逸らしてる。

この様子を見て鳴はにやけ、藍里の顔が般若のような形相に。

白河「成宮のこと甘やかすといい事ないからいえばいいと思う、例えば嫌いとか性格が酷いとか」

A「いや本当に変なことはされてないから大丈夫だよ白河くん！」

カルロ「気の毒にな…きっと鳴に脅されて…」

鳴「そんなことするわけねーし！！勝手に俺の印象悪くすんなよ！！」

変なことはされていない。

多分。

Aからすれば自分で勝手に意識して、勝手に赤面して、勝手にこうなっているのだから

自分が変なんだと思い込んでいる。

A「あ、でも言うことと言ったらひとつあるかも」

鳴「何！？俺の事好きになってくれた！？」

A「好き！？」

藍里「お前くたばれ成宮」

油断すればすぐ距離を詰めてくる

藍里がAを引っ張って遠ざけては

白河とカルロスが後ろから頭を叩くの繰り返し。

A「成宮くんはもう少し距離感を考えた方がいいと思う」

さっきは思わずにやけた鳴だったが

サーッと顔から血の気が引いていく。

本当に、冗談抜きでAが困った顔ではっきりきっぱり言い切ったのだからダメージが結構くる。

藍里「距離…感…成宮お前放課後グラウンドで首を洗って待ってろよ、緑化委員からスコップ借りて埋めてやるから」

そして加えて藍里が本気で怒っているのだからもっともっと血の気が引いていく。

元ヤン？ってくらい今の藍里の顔はやばい、本当に殺されそうで命の危機を感じるレベル。

鳴「ちょっ…誤解だって！！俺そんな変なことした覚えないから！！」

カルロ「本当の事言った方が嫌われなくて済むぜ？」

鳴は本当に本当に疑われるようなことをした覚えは全然ない。

あるとすればからかって少しだけ冷たく当たったことくらいで、

でも別にそれは距離感がどうのこうのと言われるような話ではないと思ってるので本当に理由がわからない。