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71話 ページ22

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かっこいいなんて思ったことは全然なかった。

強いて言うなら芸能人とか、そういうの。

かっこいいなんて感じても……








A(なんか、違う感じ)







憧れや、尊敬と言ったようなそっちの類のかっこいい。

でも今感じたかっこいいはそれとは違うような、変な感じ。









藍里「どした?」

A「なんでもない」

藍里「ふーん…成宮に言えばいいじゃん」

A「藍里、何か勘違いしてない?」

藍里「してないしてない」








笑顔よりも、ちょっと怒った顔よりも

心奪われたのは今の真剣な顔。

初めて感じたかっこいいという気持ちと

ああ、この人って本当にすごい人でエースって言葉が良く似合う人なんだって

強く強く…感じた。









A「ねぇ藍里」

藍里「ん?」

A「成宮さん、すっごくかっこいいんだね」







気がついたら目で追っちゃうし

そんなに人の顔見れないってわけでもないのに何故か特別鳴の目だけは見れなくて

いちいち周りの人達の声が気になって

勝手にモヤモヤして。

話しかけられたら心の底から喜ぶ。









A「私もみんなみたいに、言えたらいいのに」








藍里から見て今のAは間違いなく

好きだと自覚してる鳴と同じような顔だった。








藍里「言えばいいじゃん」

A「話しかけられない」

藍里「どうして?そんなにいや?」

A「違うの、話しかけようとしても頭真っ白けっけになって…目も合わせらんないのにそんなことしたら…」








叫びたい

藍里は今ものすごく叫びたい。

というかあそこでドヤっとしてるやつをズルズル引っ張ってきてやりたい

お前の好きな人、めちゃくちゃかわいいぞと。







藍里「そこらへん気にしてたら多分この先無理じゃね?」

A「無理…」

藍里「てかそれ、もうアイツのこと好きって言ってるもんじゃない?」

A「す、好き…!?」







好き、すき、スキ。

その言葉がAの心臓にぶっ刺さる。







A「いやいやいやいや、ないない」

藍里「うっざいけど多分それ好きなんだって」

A「しょ、証拠!!」

藍里「赤い顔、耳、目が見れないよぉ、頭まっしろ!はいこれで足りる?」






認めたくない。

認められない。

でも…








A「わかんない」







違うとは言いきれない。

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設定タグ:ダイヤのA , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月21日 19時

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