52話 ページ3
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母「だれだれだれだれ!?お母さん気になって学校に行っちゃいそう!」
A「もうそんなんじゃないって!今日はスポーツテストがあるから邪魔だから髪まとめてるの!」
A「好きな人とかそんなのいないから!」
本当にこうなるとめんどくさい。
朝からこんなノリでいられたら疲れてしまう。
Aはスポーツテストのためにわざわざ普段まとめない髪をまとめていたのだから
こういう変な誤解は心底やめてほしい。
母「なーんだ、つまらないわねぇ…お母さん心配なのよかわいい娘に結婚相手見つかるか」
藍里「おばさん色々すっ飛ばしてません?順序ってやつ」
母「この子は甘えん坊だから甘えられる頼もしい男の子がいいわねぇ」
母と藍里の会話をガン無視して
キッチンに向かっては牛乳をグビグビ飲むA。
そのあと歯磨きして…っていう流れ。
今日は藍里が家に来るのが早かっただけに準備が間に合ってない。
母「将来的に考えたりすれば稲実野球部の子とかね!」
稲実野球部の子、という言葉に少し戸惑いながらも牛乳を飲み続けるA。
まぁまぁ、それくらいは良しとする。
問題は次の発言だ。
母「都のプリンスの成宮鳴くんとか有名人よねー!あとは原田先輩とかね!」
A「ゲホッ!!!!!」
思わずAは咳き込んだ。
牛乳が本当に変なところに入っては驚いてまずどこからつっこめばいいのかわからない。
藍里「あ、あー…おばさん成宮知ってるんですか?」
母「知ってるも何も有名じゃないの、本当に王子様みたいな見た目してるわよね青い目に金髪頭って」
藍里「あー…うん、そう…ですか…」
そういえばそうだった。
全国的に名の知れた投手で、去年甲子園の舞台にだって立ったのだから
知っていて当然の人物。
それも娘が稲実に通っていればさらに当然のこと。
A「あのねお母さん、将来性とかそういうこと考えるのやめなよ野球部の人はそういう考えじゃないよ」
母「そうねー、そうよねそもそもAみたいな子が成宮鳴くんみたいなスーパースターとお近付きになれることないもんね」
A「…………私をなんだと思ってるの…」
母「うーん、彼氏できない歴年齢の心配かける娘」
ちなみにお母さんは
Aに彼氏がいることをしらない。
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月21日 19時