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69話 ページ20

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鳴「せんせーい!!行くよー?」






投げ方は普通に。

今は野球じゃなければ打者もいない。

ただ記録を出すだけ、それなのにこんなに張り切っちゃうなんて。









先生「成宮ー!お前野球の投げ方しないようにしろよー!したら記録無し!」

鳴「え!?なんで!」

先生「これ野球じゃねぇから!」

鳴「やっぱダメか、これじゃあ記録出ないんじゃない?」








実はいつもと同じ投げ方しようとしてましたなんて言えない。

今回はこんな測定のときだけど

近いうち、いつかは絶対……

自信を持って胸を張って見せられる野球をしている自分の姿を見せたい。







鳴(緊張なんて今更しないけどさ)

鳴(ちゃんと見てもらえてるならダサいところ見せらんねぇ)






どうやって誘おうか

予選でも言い、来て欲しいとお願いしたら

また笑っていいよと言ってくれるだろうか。

考えれば考えるほど頭の中がいっぱいになっては溢れそうになる。






鳴(それより前に…後で髪型褒めないと)


鳴(もしかしたら明日は違う元の髪型かもしれないし)







ボールを手にして

距離をとって

いつものように少し自然と口角が上がる。

もっと見てよ、もっと話そう

さっきの恥ずかしそうにはにかむ顔がどうしようもなく愛おしかった。









「うわーーーっ、飛んだ!!」








言いたいことが思うように言えない

目と目が合うだけで動きが止まっちゃう

らしくないの連発だけど

それもまぁ、悪くない。







鳴(ぷぷぷ、見てるよ〜見てるよ!みんなが俺のこと見てる!)







一直線に飛んだボール。

間違いなくクラストップの記録を叩き出したに違いない。






鳴(そうだ!本宮さん!本宮さんは!!見てたよね!!絶対にさ!)





勢いよくぐるんと方向転換し

姿を探してみれば………






鳴(あれ、何それ?見てたの?)

鳴(その反応予想してなかったんだけど)






期待しちゃいそうな反応。

藍里の陰に隠れてぴょこぴょこしてるちっちゃい姿。

なんで隠れてんのさ、と一瞬思ったがあれはあれで全然あり。







鳴「これ、脈アリってやつじゃ…!?」

「バーカ、なわけねぇよまだ早い」

鳴「なんで!!一目惚れしちゃったとかあるかもしんねぇじゃん!」

「どっから来るんだよその自信」






すっかり慣れたのか

すこーし小さく手を振れば向こうも小さく振り返す。

もうさっさと好きだと言ってしまいたい。

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設定タグ:ダイヤのA , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年4月21日 19時

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