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ずっと、そうだった。
僕は、なりたい自分を否定して
信じることも出来ずに。
諦めて、投げ出して、逃げ出してた、
結果は逃げ切れずに、捕まる。
PCから流れ出す音楽。
心地よい声。
ヘッドライトに押し出されて僕らは歩いた
ハイウェイの上を。
この道の先を祈っていた、
シャングリラを夢見ていた。
誰がどんなに疑おうと
僕は愛してるよ、君の全てを。
もしも神様がいたのならば、
僕と同じことを言うだろう。
何されたって、言われたっていい
傷ついても平気でいられるんだ。
だから手を取って、僕らと行こうぜ
ここではない、遠くの方へ。
恐らくこの次はサビだろう。
ただ、耐えきれなかった。
僕はこの先を、聴きたくはなかった。
もちろん、彼が綴る言葉、紡ぐ音に、
嘘がないことは分かっている。
それでも、僕は一時停止せざるおえなかった。
この僕を、また彼の作る曲でさえも、
否定してしまうから。
やはり、音楽をやっている人間である限り、
そこは否定してはならないように思えた。
それに、僕が生きる上で決めつけているテーマにも、
反することになる。
それは、人を守る行動に出るということ。
ここで否定してしまう事により、
不本意にも人を傷つけてしまうのではないかと、
考えたからだ。
これはあとから知った事だか、
この曲を作ったシンガーソングライター
「米津玄師」は、
有名ボカロPハチさんと同一人物だということ。
もちろん僕は、ハチさんを知っている。
原点であり、この世界を目指す一つのきっかけだからだ。
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作者名:琉依 | 作成日時:2018年9月25日 12時