第41夜 ページ43
僕は今あの仕掛け扉へと走っている
というのも、マクゴナガル先生に賢者の石について聞くと「貴方もですかヘルエレガル、これで4人目です」という言葉で、僕は直ぐにハリー達があの部屋に行ってしまったことを察した
動くにしても、こんなに早く行動を起こすとは思っていなかったため出遅れた
が、まだそこまで離れている訳ではないだろう
『おや、久しぶりだねフラッフィー』
仕掛け扉を開けた直ぐそこにフラッフィーはあの時の様に扉を守っていたが、今回は音楽でも聞かされたのか殆ど微睡みの中だった
『ちょっとごめんね』
ちょうどフラッフィーの下敷きになっている扉に入るため、魔法でフラッフィーを浮かせて別の場所に移動させる
扉を潜ると暗い暗い底へ落ちて行き、やがて何か植物の様なものの上に着地をした
『これは…"悪魔の罠"？』
そう言うが否や長くて固い蔓が僕の脚に蛇のように巻きついてくる
『
だが一見手強そうな相手に見える"悪魔の罠"も光を嫌うと知ってさえいれば、なんてことはない簡単な障壁だ
僕はへなへなと解れた蔓を手で払い除けながら周りを見渡した
『この先に気配が微かに感じ取れる…やっぱり来てたんだね』
まだ周りに姿は見えないが、どうやらあと少しで追いつけるようだった
それが分かって足を進めるスピードを上げる
次に辿り着いたのが羽の付いた鍵が飛び回る部屋だった
しかし何百もの偽物の中からたったひとつの本物を探すのは面倒だったので僕は手を一振りした
『
すると四方八方に飛び回っていた鍵達が、竜巻により強制的に一箇所に纏められ、一つまた一つと、力尽きたように動かなくなった
『見つけた』
すぐに本物の鍵を見つけて摘まみ上げると、何度も掴まれたからか羽がひん曲がっていた
しかし時間が時間なので、僕も次の扉の鍵穴に指してからは、特に何も干渉せずに行く
次は大きなチェス盤が置かれた部屋だったが、もう勝負はついたのか、粉々の駒があらゆる場所に飛び散っていた
『ロン…？』
その瓦礫の中で漸く人影を見つけ駆け寄るが、ロンは怪我をして倒れ臥していた
『
そこまで酷い怪我でもないので応急処置程度の治癒を施すと、ロンがゆるゆると瞼を開けた
『こんにちは、ロン。落ち着くまでまだ横になってて』
「……A？」
時間が惜しいのでロンを寝かせ僕は先を急いだ
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
