無関心な女子生徒は御曹司に迫られる ②【御影玲王】【ブルーロック】 (ページ30)

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77.いつもの朝ページ30

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時期は過ぎ、もう秋中頃。
秋中頃ということもあってか、ちらほらとセーターを着ている生徒たちが見受けられる。

この学校はセーターの指定は特にない。だが真面目が多いせいか、ネイビーやらグレーやら普通のセーターを着ている生徒の方が多い。
居て女子生徒で桃色や目立って臙脂色、といったところだ。
その臙脂色は私なんだけど…

_あれ、あや？

セーター目立つなぁ、と呑気なことを考えていると目の前にあやと綾海先輩がいた。

(相変わらず、仲がよろしいことで)

私は仲睦まじい彼らの様子を見て、薄らと微笑んだ。
__数ヶ月前の両者からの板挟みが懐かしいと思う日が来るとは
数ヶ月前に戻りたいかと言われれば戻りたくは無いが。

私は彼らには話しかけずに、校舎に向かう。

「「「キャーー！！！レオ様ぁー！！」」」
「う゛っ」

__この黄色い声にはいつまでも慣れないだろうな。

私は毎日あるこの歓声に驚きながらそんなことを考えていた。
女子たちの黄色い声のおかげで誰が来たのかも一目瞭然………一聴瞭然だ。
そんな言葉ないけれど。

私はそんなことを考えながら靴を履き替え、教室に向かう。

(今日なんの授業あったっけ？)

「悪い、通して」

後ろの方からドタバタと大きな物音が聞こえる。それから玲王っぽい声も。

__玲王に着いてきてる女子の足音か…？すごい音だな

私は音に反応して後ろを振り返る。

「あ、いたいた。」

玲王が探していたのは私だったのか、私が目に入ると、そういって声をかけてきた。

「おはよ」
「え何？おはよ…」

私は何故玲王が私を探していたのかというのを考えていたらそれを察したかのように
「さっきちらっとAが見えたからさ」
と彼は言った。