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、
「お待たせしました杏寿郎。」
涙をしっかり拭いて、顔も洗わせてまらって、私たち三人は居間へと戻った。
「…!戻りましたか!」
先生はなにかに気づいたように上がっている眉を少しあげ、私を見た。
「炎畑!良かったぞ!」
少し小さめの紙を裏面で渡される。
表面をみると大きな文字、はなまるで、
100てん
と書いてあった。
「君はよく解けていた!特別に、皆より先に返してしまうからな!」
「……!100点!!さすがですね!Aさん!」
千寿郎くんはニコニコしながら、私の腕に抱きついてきた。
ああ
なつかしいな。
千寿郎くんも変わっていない。
「いつの間に仲良くなった!素晴らしいな!千寿郎!炎畑は高等部だから普段は会わんかもしれないが委員会とかで会うかもしれないな!炎畑もその時は仲良くしてやってくれ!」
「杏寿郎、Aさんは私たちに渡したい物があるそうですよ。」
「む?」
『えっと、、これです。』
そう言って、ビニール袋を差し出す。
「炎畑………これは!」
「いいんですよ。杏寿郎、Aさんの気持ちを有難くもらいましょう。」
「しかし…………」
『せんせ、私、皆さんに差し入れを買う時、凄く楽しかったんですよ、この方は何がお好きなのか……とか、、、先生、皆でたべましょ。』
、
「む、むぅ、!わかった。」
私が頼んだ直後、瑠火さんは先生に目で訴えかけていた。
美しく………凄く強い目力で。
お母さんって、偉大なんだな。
、
「Aさん!Aさん!じゃ、これ僕の分もありますか!」
『…!もちろん!』
「やった!!じゃ!一緒に手を洗いに行きましょ!僕が案内します!」
千寿郎くんは凄い勢いで私の手を掴み、二人で居間を出た。
千寿郎くん…………変わってなくない。
時代のせいとか、あるけど……………
おちゃめになっている……………………!!
うぐぅ…………かわいい……!!
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羽っこ。(プロフ) - むいむいさん» 途中送信全然大丈夫ですよ!むしろ嬉しいです!泣いてしまわれたんですか、お出かけ前なのにすみません、でも私の趣味の小説で感動してくれる方がいて、とても嬉しいです、信じられないです。ありがとうございます(;o;)学生で更新不定期ですが、がんばります! (2021年6月20日 10時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)
むいむい(プロフ) - 途中送信、スミマセン!45ページの電車のシーンから涙がポロポロ止まらなくて(T_T)残す方も遺される方も本当に辛いですよね( TДT)今から出掛けるのに涙が止まらなくて、、、。これからも小説、期待してますね! (2021年6月20日 9時) (レス) id: bf677e4fec (このIDを非表示/違反報告)
むいむい(プロフ) - はじめまして!最初は (2021年6月20日 8時) (レス) id: bf677e4fec (このIDを非表示/違反報告)
むいむい(プロフ) - はじめまして! (2021年6月20日 8時) (レス) id: bf677e4fec (このIDを非表示/違反報告)
羽っこ。(プロフ) - ののさん» コメントありがとうございます!共感してくれる方がいらしてとても嬉しいです!そういう物は恋愛において多い(作者の実体験)かな?と思い、書かせていただきました!のの様、素敵なコメントありがとうございました(><) (2021年5月18日 6時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽っこ。 | 作成日時:2021年5月5日 9時