１１話 真実 ページ13
次の日、私は大事な話があるとみんなに呼びかけた
『みんないる？』
「五虎退と小夜がトイレ行っちまった」
「主、大事な話って？」
『…これからの私とみんなに関わっちゃうかも知れない、大事な話だよ』
「俺たちにも、関わる？」
ここで出かけた日から口を聞いてなかった鯰尾が口を開いた
「それって、あの日の出来事と関係あるんですか」
『……うん、ある』
鯰尾は顔を上げて私をじっと見つめた
「遅くなってごめんなさい…！」
「ただいま」
小夜と五虎退が戻ってきたので一呼吸置いて話し始める
『みんなに話すのは、私が審神者になった理由、そしてあの日の出来事もね』
『私にはお付き合いしていた人がいてね＿＿＿＿』
私は話した
彼の愛が重くて逃げてきたこと
鯰尾と出かけた日に声をかけてきた人物
『＿＿＿＿＿というわけなんだ』
あんなに長々と話したのにみんなは私の発言に口を挟まず、真剣に聞いてくれた
『こんな不純な動機で審神者になっちゃって』
『鯰尾にも嫌な思いさせちゃって、ごめんね』
審神者になってもう少しで3ヶ月、刀剣男士もそこそこ増えてきて全てが順調にいっていた
「じゃあ……」
誰も口を開かなかった中で一番最初に話し始めたのは鯰尾
「俺が主に現世に行きたいって言った時、渋ってたのは、その人に会いたくないからってことですよね」
『…うん』
「ごめんなさい、そうとは知らずに、自分の欲のままに、俺……」
『鯰尾は何も悪くない、実際、私はすごく楽しかった！！』
「その、彼氏さん？について、僕達は何も知らないしね！」
「そうそう！主も鯰尾も何も悪くない！」
みんながそう口を開き始めた
私を擁護してくれるように言葉を発する中でひとり
私の前に立って問うてきた人物が
『前田？』
「…僕には、主君の世界の色恋は分かりません」
「ただ、今主君がお話になった中に疑問に思ったことがありました」
『疑問…？』
前田はうちの本丸の初短刀であり、ずっと支えてきてくれていた子の1人
そんな前田が私の目を見て、私に物申すのはこれが初めてだった
「主君、あなた本当は、その方のことがまだ好きなのでは無いですか？」
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凛音 - 本当に面白いです！続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (12月3日 17時) (
レス) @page24 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新待ってます!玲王の激重感情が爆発してますね!!大好きです!!! (9月30日 19時) (レス) @page24 id: 8c5c96fd1b (このIDを非表示/違反報告)
ヘレナ(プロフ) - 作者さんが大丈夫でしたら、続きをお願いします。応援しています！ (8月31日 5時) (レス) id: de64cae30f (このIDを非表示/違反報告)
ヘレナ(プロフ) - うわーこれ、主人公が結ばれるか、本丸を取るか、どちらを選ぶのかな？？私的には、主人公に、これ以上悲しい思いをさせたくないから、本丸を取るかな… (8月31日 5時) (レス) id: de64cae30f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成瀬の瀬 | 作成日時：2023年3月19日 16時
