【桃井さつき】大嫌いと塗り固めた【黒バス】

17.私にとって ページ17

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私にとって命にかえても大切にしよう。守り抜こうと決めているものは妹であるさつきだ。さつきは可愛くて、ふわふわして、どこか抜けてて。

容姿故にとってつけたような怨恨を付けられる事も多々…。だから、私がなんとしてでも守り抜こう。そう決意したのだ。


それなのに、如何して女ってやつは私の苦労がわからないのだろうか。さつきのことを裏ではとやかく言ってるくせに、表ではさつきに馴れ馴れしくして、終いには私がさつきを憎んでるだぁ？

ばっかじゃねーの。


散々愚痴をこぼした後、私は改めて私宛の手紙に目を向ける。(こぼしたと言っても心の中に秘めてはいるが…)

文面には、お前の大切なものはいずれ壊れる。壊してやる。と書かれている。そして手紙をめくれば…壊してやる。その文字が手紙一面を書き潰していた。


「ばっからしい」


小学校の時、一度だけこれに似たようなことがあった。それからだろうか、私がさつきを避け始めたのは。私の大切なものがさつきだと知られてはならない。知られては困る。

それが私を加速させた。


家でも同じように振舞った。さつきが口を滑らせてしまうといけないから。母さんが口を滑らせてしまうといけないから。

私は必死にさつきを守ってきたつもりだ。
それなのに、どうしてこうも私の努力を無駄にしたがるのやら…。


私には、理解できないな。


手紙の封筒。達筆な字で「桃井Aへ」と書かれたその上。私はペンを滑らせ、そしてその後その手紙をゴミ箱へ捨てた。




＿＿死ね。と書かれた手紙がひらり舞う。



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