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15.感覚 ページ15

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施錠された体育館の扉。
其処に鍵を押し込み、解錠する。

静寂に包まれた体育館は何時も響いていたバスケットボールの音は鳴らない。パッシュが床に擦れる音も、修造の芯の通った声が放たれることもない。



「…あと、十分……。」



今日は早く目覚めたから、何時もより十分早く来てしまったのでさつきは暫く来ないだろう。
私はバスケットボールが置かれている倉庫に足を向ける。

誰も来ない、私一人だけの空間。


バスケットボールを床に叩きつける。リズムを刻むように弾ませると、ストバスにいた頃の感覚が手に戻ってくる。


一回。二回。三回。
ドリブルをした後、走り出す。



パッシュじゃない室内シューズだから動きにくいが、出来ないということはない。

私は跳躍し、リングに向かってボールを叩き込んだ。


私が着地した音。
そして、ボールが床に戻ってきた音。



心地よい。

ただその言葉を当て嵌めて、私は笑みを浮かべた。久々の感覚が懐かしい。

けれど、本当にそれだけだ。
楽しいっちゃ楽しいが、矢張り一人だと試合以上の楽しみを得られることは無い。嗚呼、走りたい。相手を負かす、あの感覚。



「A?」
「…早いね、修造」


バスケットボールを拾い上げると同時に見計らったように入ってきた修造。
私は作り笑いを浮かべて、「なんでもないよ」と促す。


大人数の足音が聞こえてきたので、私は水道場の方へ足を向けた。

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月兎(プロフ) - もみおさん» 書き直しが取り敢えず半分は終わったのでパス解禁しました…楽しみにして待っていただいたみたいで…嬉しいです!!続き頑張って更新しますね! (2017年4月1日 22時) (レス) id: 5a213bcdf5 (このIDを非表示/違反報告)
もみお(プロフ) - パス解禁されましたね!!読みました!めっちゃ面白かったに尽きます!!続き待ってます (2017年4月1日 22時) (レス) id: f58ea7ee52 (このIDを非表示/違反報告)
僕砕少女・月雫(プロフ) - ま、真面目!?面白い!?あ、ありがとうございます(A;´・ω・)アセアセ(テンパり中 アンケート協力ありがとうございます!今のところはコラボが優位ですね〜(´^ω^`) (2016年6月9日 21時) (レス) id: 187d298825 (このIDを非表示/違反報告)
姈架(プロフ) - この小説、前作も読ませていただきました。イャ〜、面白いですね!しっかりしていて真面目(?)だと思っていたら抜けている所!後、アンケートの方は、ハイキューとコラボさせて下さい。楽しみです。 (2016年6月9日 21時) (レス) id: c4dd8b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
僕砕少女・月雫(プロフ) - チルチルさん» ありがとうございます! (2016年5月26日 8時) (レス) id: 187d298825 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Runa12202/  
作成日時:2016年4月16日 23時

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