幸せの違い ページ37
規則正しい呼吸音と
私の体に伝わる温もりで目を覚ますと
陽は落ち夜になっていて
私はグレイの膝の上で向かい合った状態で眠っていた
A「っ!!!!!!」
驚きで声が出ず顔を上げると
木にもたれグレイは眠っていた
A「っ………………………」
私が起きるまでずっと傍に居てくれたんだろう
心が暖かくなるような優しさに
私はグレイの肩に頭を乗せた
A「好きだよ
本当に……………でも………
もっといい子と幸せになって欲しい
ゼレフの娘なんかじゃなくて………
普通の家に生まれた普通の女の子………」
私はグレイから離れようとすると
眠っていたはずのグレイは私を抱きしめた
A「っ……………!!」
グレイ「俺はAがいいんだ…………」
A「お……起きてたの……」
グレイ「ああ」
A「っ……………………………………」
グレイ「Aと幸せになるんじゃダメなのか?」
A「ダメだよ……………………
皆が嫌な気持ちになる……
ジュビアやグレイの事が好きな女の子だって……」
グレイ「それだけか?」
A「え…………」
グレイ「付き合わねえ理由」
A「ゼレフの娘だし…………
疫病神だし…………」
グレイ「俺はAが好きだ
ギルドに入った時からな
俺の事好きな奴なんて
さして中身なんか見ちゃいねぇよ
ゼレフの娘だからなんだ?
俺達がゼレフに負けるとでも言いてえのか?」
A「そうじゃないけど…………
私といれば……グレイが嫌な事思い出してしまう……」
グレイ「そういう事か………………」
私はグレイから離れ本を取ると立ち上がった
A「ごめんね…………」
私は俯くとグレイは立ち上がった
グレイ「Aがどう関係あるんだ?」
A「ゼレフの娘だから…………」
グレイ「だからなんだ?」
A「だから…………思い出してしまうでしょ」
グレイ「さっきも言ったが
お前はゼレフじゃねえだろ
俺を突き放すなら嫌いとか言わねぇと」
A「嫌いじゃないし」
グレイ「じゃあなんだよ」
A「それは…………」
グレイ「お前の闇を俺が凍らせてやるよ」
グレイはそういうと私を引き寄せ抱きしめた
A「っ………………グレイ…………」
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マナ - Runaさん» ありがとうございます! (3月28日 4時) (レス) id: b24121f132 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - 今追加しました! (3月27日 22時) (レス) id: a203c46b4b (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この作品の1〜3のフェアリーテイル作品は?どこでしょうか? (3月27日 21時) (レス) id: b24121f132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Runa | 作成日時:2024年3月27日 17時