検索窓
今日:26 hit、昨日:9 hit、合計:751 hit

幸せの違い ページ37

規則正しい呼吸音と
私の体に伝わる温もりで目を覚ますと
陽は落ち夜になっていて
私はグレイの膝の上で向かい合った状態で眠っていた



A「っ!!!!!!」



驚きで声が出ず顔を上げると
木にもたれグレイは眠っていた



A「っ………………………」



私が起きるまでずっと傍に居てくれたんだろう


心が暖かくなるような優しさに
私はグレイの肩に頭を乗せた



A「好きだよ

本当に……………でも………

もっといい子と幸せになって欲しい

ゼレフの娘なんかじゃなくて………

普通の家に生まれた普通の女の子………」



私はグレイから離れようとすると
眠っていたはずのグレイは私を抱きしめた



A「っ……………!!」



グレイ「俺はAがいいんだ…………」



A「お……起きてたの……」



グレイ「ああ」



A「っ……………………………………」



グレイ「Aと幸せになるんじゃダメなのか?」



A「ダメだよ……………………

皆が嫌な気持ちになる……

ジュビアやグレイの事が好きな女の子だって……」



グレイ「それだけか?」



A「え…………」



グレイ「付き合わねえ理由」



A「ゼレフの娘だし…………
疫病神だし…………」




グレイ「俺はAが好きだ

ギルドに入った時からな

俺の事好きな奴なんて
さして中身なんか見ちゃいねぇよ


ゼレフの娘だからなんだ?

俺達がゼレフに負けるとでも言いてえのか?」



A「そうじゃないけど…………

私といれば……グレイが嫌な事思い出してしまう……」



グレイ「そういう事か………………」



私はグレイから離れ本を取ると立ち上がった



A「ごめんね…………」



私は俯くとグレイは立ち上がった



グレイ「Aがどう関係あるんだ?」



A「ゼレフの娘だから…………」



グレイ「だからなんだ?」



A「だから…………思い出してしまうでしょ」



グレイ「さっきも言ったが
お前はゼレフじゃねえだろ

俺を突き放すなら嫌いとか言わねぇと」



A「嫌いじゃないし」



グレイ「じゃあなんだよ」



A「それは…………」



グレイ「お前の闇を俺が凍らせてやるよ」



グレイはそういうと私を引き寄せ抱きしめた



A「っ………………グレイ…………」

一緒に居たい→←想い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マナ - Runaさん» ありがとうございます! (3月28日 4時) (レス) id: b24121f132 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - 今追加しました! (3月27日 22時) (レス) id: a203c46b4b (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この作品の1〜3のフェアリーテイル作品は?どこでしょうか? (3月27日 21時) (レス) id: b24121f132 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Runa | 作成日時:2024年3月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。