白き雪の妖精魔導士4《FAIRY TAIL》

好きな人 ページ16

私は丘の上で本を読んでいると
誰かに取り上げられ上を見た



A｢グレイ……｣



グレイ｢落ち着いてきたか？｣



A｢ちょっとだけね｣



グレイは隣に座ると星を見た



A｢私…………止められなかった

チャンスはいくらでもあったのに…………｣



グレイ｢いいや…………

お前の魔法が心を動かしたんだ｣



A｢私の魔法…………？｣



グレイ｢フェアリーロウを止めただろ？｣



A｢うん……………………

きっと…………また会えるよね｣



グレイ｢会えるさ｣



私は空を見ると深呼吸をした



A｢グレイって好きな人いる？｣



グレイ｢なっ……！！

なんだよ急に！！｣



A｢レオン好きな人いるんだって

でも私とずっと一緒にいたら
好きな人に好きって伝えられないでしょ？

だから私も好きな人作ろうと思ったんだけど
よく分からなくて

どんな感じなのかなって｣



グレイ｢俺にも好きなやつはいる｣



A｢そうなんだ！

ルーシィ？｣



グレイ｢違ぇよ！！｣



A｢じゃあエルザとか！｣



グレイ｢エルザでもねえ

誰かは言えねぇが凄い良い奴なんだ

誰かの為に泣いて誰かの為に怒って

いつも誰かの為になる事を考えてる様な奴だ


そいつは太陽みたいでな

一緒にいるだけで心が暖かくなる

つまりはそいつとずっと一緒に居たいとか
守ってやりてえと思える奴が好きな奴だ｣



A｢そっか………………｣



グレイ｢いねえのか？
そんな奴｣



A｢フェアリーテイルの皆はそうだよ！｣



グレイ｢そりゃ家族の括りだろ

恋人にしたいとかそういう奴だよ｣



A｢う〜ん…………モヤモヤするのは
恋人にしたいとかと関係ある？｣



グレイ｢モヤモヤって…………

どんな時に起きたかによるな｣



A｢あれは…………女の子に連れて行かれた時とか

ルーシィと喋ってる時とか…………｣



グレイ｢………………そりゃやきもちだな｣



A｢やきもち？｣



グレイ｢相手の好意が自分じゃなく
他人を見ていると感じた時に
寂しくなっちまう心理状態のことだ｣



A｢じゃあ私はその人の事が好きなの？｣



グレイ｢好きじゃなかったら
やきもちなんて妬かねえからな

で？誰なんだ？｣



A｢っ……………………

内緒｣

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