41話 ページ41
崇「すごい、親友やったんですね。」
A「はい。私の誇りの親友です。
その話を聞いて、
私はあやみの分まで頑張って生きなきゃって思いました。」
恐らく、親友のこと話すの初めてなんやろう。
話すのに緊張していたっぽいけど、
芦屋さんの方を見ると、穏やかな表情。
話してよかったと思っとるのやろうか？
でも、その表情にすぐに陰りが見えた。
A「でも…。
私がコレ(耳)がちゃんと機能していたら、
あやみにこんなことさせないで済んだかもしれない。
あやみにも輝く未来があったんですから。
いや…。
私より、明るい未来があったはずだったんです…。」
崇「芦屋さんよりなんて、そんなこと…。」
A「ありますよ？
あやみには私より幸せになってほしいと思ってました。
でも、私が…。
私が、あやみの笑顔も幸せも未来も奪った。
臓器移植の意思表示はしていたとはいえ、
こんな結果になることは思ってなかったんですよ、きっと。」
芦屋さんは、
そんな風に考えておったんや…。
A「私には、あやみを巻き込んだ責任がある。
私は、あやみを置いて幸せになることはできない。
あやみ以上の友達はいらないんです。
あやみを忘れたくないから…。
友達を作ると、
あやみを忘れて幸せになりそうで…。
それは嫌なんです。
だから、喋れないフリをして、最低限の表情でやり取り。
クラスの子とは
それ以上付き合わないようにしてたんですよ…？」
俺は、芦屋さんに声をかけてあげようとしたけど、
芦屋さんは、これ以上言うことはないとでも言うような
素振りを俺に向けてきた。
それは、頑なやった。
しばらくの沈黙の後、
A「ふふ、暗い話でしたね？ごめんなさい…。
中からいい匂いがしてきました。
フミおばあちゃんの煮物美味しいんですよ？」
芦屋さんは何事もなかったように、
笑顔で俺にそう言ってくれた。
でも、その笑顔に力がなかった。
ほんまにそのあやみちゃんって言う子は、
芦屋さんがこうなることを望んでいるのか…？
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あきおーはま(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます！完結まで頑張りたいと思います！！ (2018年5月29日 19時) (
レス) id: 071471cc89 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 頑張って下さい。!!(⊃ Д)⊃≡ﾟ ﾟ (2018年5月29日 11時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
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