【魔入間】財団職員、魔界へ転生しても働きます

スキ魔 ページ21

─ナベリウス先生を送った後─


「さて……どうやって謝れば良いんだ…？」


ハッキリ言わせてもらおう。O-5に謝るより難しくないかなァ？だってO-5は私が財団を辞めるのを嫌がったからなんとか融通が聞いたんだよ。


「考えていても仕方がない。手紙を置いておこう」


え？直接謝らないのかって？やだよ怒られるのは。そうと決まればお詫び代わりの万能薬十粒？位と手紙を持って職員室に行くか。


─職員室にて─


「失礼します。届け物を置きに来ました。」


よし、ナベリウス先生は居ないようだ。このまま普通を装って行こう。そうしてナベリウス先生の机へ行こうとすると突然ダンダリオン先生に声を掛けられた。


ダンダリオン「ん？バエルさんじゃないか！カルエゴ先生に何か用かい？」

「はい。先程のお詫びを置きに…」

ダンダリオン「あ〜さっきのは面白かったよ！」


嬉しくない。全く持って嬉しくない。さっさとこの場を去ろう。


「あ、もう置いたので失礼します。ちょっとナベリウス先生に合わせる顔が無いので……」

ナベリウス「誰に合わせる顔が無いだと？」


さてどうしましょう。私が職員室から出ようと後ろを見たらナベリウス先生が立っているではないですか。ダンダリオン先生笑ってるし。ちょっと？助けてくれませんか？？


「すみませんなんでもないです聞き間違えです失礼しました」

ナベリウス「待て。これはなんだ」


ナベリウス先生はそう言いながら私が机においた薬と手紙を持っていた。待っていつの間に持ってるの？


「いや、あの………先程会議中に使い魔状態のままで送ってしまったのでお詫びの薬と置き手紙です…それでは！」


私はそう言うと急いで職員室から出ていった。

──職員室では…──

ナベリウス「………」

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先程は大変失礼致しました。お詫びの胃薬です。門外不出の薬ですので何とぞ流出させぬようお願い致します。
バエルより

──────────────────────

ナベリウス「………ハッ」

ナベリウス(門外不出の薬か……しかしこの薬は一体？)


カルエゴ先生はAが置いておいた薬と置き手紙を読み、うっすら笑みを浮かべた。それを見た職員室はざわついたと言う。

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