＿＿ ページ17
『……もう、あんずさんってば……今日、謝ってばっかりですよ？
私のほうが、年下なのに………
…そんな、気を遣わなくても、いいのに………』
「あ、はは〜……よく言われる、かも………
あ、ほらほら！もうすぐ、始まるよ…！」
そう言って誤魔化すように、あんずさんはステージの方を指差す
「〜♪
＿！！」
「＿♪」
「〜♪
！♪」
「＿♪
〜！！」
そうして、ライブが始まった
Trickstarの4人が歌って踊り出す
それぞれがキラキラした、一等星、みたいだ………
『わぁっ………！！
っす、すごい…っ……！すごいすごい……っ！』
彼らが歌うと、踊ると、観客も笑顔になって
観客たちが笑うと、彼らも笑顔になる
それは、裏方の人達も同じで………
ふいに、あんずさんの方を見た
あんずさんも、彼らを見て、見守るみたいに、目をキラキラさせながら、彼らのライブを見ていた
もちろん、私も＿＿
彼らが歌って、踊って笑顔になる度、
観客たちが笑顔になる度、
裏方の人たちも笑顔になる度、
心の底から何かが湧き上がってくるのを感じて……
＿いま、すっごく楽しい……っ…！
それは、今まで何もない真っ白で空虚な空間をカラフルに、染め上げて、キラキラが溢れるような……
久しぶりに心から笑えた
そんな気がした
ステージから溢れるキラキラしたアイドルの笑顔……
ステージを囲む無数のサイリウム……
ステージにいるお客さんも……
ステージを裏方から見守る関係者の人たちも………
みんな、
みんなぜんぶぜんぶ、キラキラしてて…………そこから、わたしは一度も目が離せなかった
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作者名：葉っぱくん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Guuino3/
作成日時：2021年12月28日 18時
